フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は現在ドライバーズランキングで首位だが、今シーズン特にずば抜けているとF1ドライバー仲間からも称賛の声が上がっている。
ナレイン・カーティケヤン(HRT)は、アロンソのパフォーマンスはフェラーリのマシン以上のものだとインドの『PTI通信』に語った。
「アロンソは、フェラーリの能力よりずっと多くのものを引き出している」
「彼はそのことをすごく考えているんだ。ウエットだろうとドライだろうと、どんな状況でも驚異的な仕事をする。勝てないと分かっているレースでは(それでも)、ライバルから大量のポイントを奪っている」
「(ランキングで)一番近いライバルのルイス(ハミルトン/マクラーレン)から37ポイントリードしている。彼を止めるのは難しいだろうね」とカーティケヤンは話している。
2012年にアロンソがタイトル獲得最有力だと推すもうひとりは、アロンソと親しいロバート・クビサだ。クビサは、2011年開幕前に参加したラリーの事故で大ケガを負いリハビリ中だったが、最近19カ月ぶりに競技生活に復帰した。
「すごく面白い選手権になっているね」とクビサはイタリアの『Omnicorse(オムニコルセ)』に語った。
「力関係がしょっちゅう変わっているから、(チャンピオン獲得を)読むのが難しいよ。でも、最高のマシン以外のもので違いを作り出しているドライバーがひとりいる」
「フェルナンドは、第1戦からほかの全員より優れていることを見せていた。競争力のないクルマで違いを作り出せるのは、もしかしたら彼だけかもしれないからね」
「彼が大本命だよ。群を抜いているし、ほかに強力なライバルは見あたらない」とクビサは考えている。
「F1を知っている以上、シーズンの決着がもうついたとは言えないよ。でも、彼のよりずっといいクルマが出てこなければ、(タイトルは)アロンソで80%決まりだと思う」とクビサは語った。