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MotoGP13戦決勝、ロレンソが今季6勝目

2012年09月17日(月)17:32 pm

日曜の決勝レースは、ランキングトップを走るJ・ロレンソ(ヤマハ・ファクトリー・レーシング)が圧倒的なレース運びで今季6勝目。2位にはV・ロッシ(ドゥカティ)、A・バウティスタ(サンカルロ・ホンダ・グレシーニ)が3位表彰台を獲得した。

午後2時開始予定のレースは、スタート時にトラブルを抱えた選手が発生したために進行を仕切り直し、28周予定の周回数が27周に減算された。ポールポジションスタートのD・ペドロサ(レプソル・ホンダ・チーム)は、この再スタート時の際にテクニカルトラブルを抱えてしまい、最後尾スタートを余儀なくされた。ペドロサはスタート直後の猛烈な追い上げで最後尾から順位を一気に上げて8番手としたが、その直後の6コーナーで転倒に巻き込まれ、残念ながらリタイアとなった。

ライバルが早々に消えたことで、トップを走るロレンソは以後の周回を終始優位に進めてレースをコントロール。最終的に2番手のロッシに4.398秒差をつけて、トップでゴールし、今季6勝目を達成した。ロッシは、第4戦フランスGP以来となる2位表彰台。3位争いはし烈を極めたが、バウティスタがA・ドヴィツィオーゾ(モンスター・ヤマハ Tech3)に対して0.003秒のきん差でチェッカーを受け、チームのホームGPで自身初表彰台を達成した。CRTは、R・デ・プニエ(パワーエレクトロニクス・アスパル)の9位が最上位だった。

決勝時刻の天候は晴れて暖かく、路面温度は35℃に達した。昨日の予選と同様に、選手たちはフロント用に硬め選択肢のハードコンパウンド、リア用には柔らかめ選択肢のミディアムコンパウンドという組み合わせでレースに臨んだ。
 
ロレンソの勝利とペドロサのリタイアという結果に終わった今回のリザルトにより、両選手のポイント差は38となった。ランキング3位には、現在負傷欠場中のC・ストーナー(レプソル・ホンダ・チーム)がつけている。

二見恭太-株式会社ブリヂストン モータースポーツ推進部長
「圧倒的な優勢で今季6勝目したホルヘとヤマハの皆さまに、お祝いを申し上げます。今日のレースは、表彰台を獲得した3選手すべてが素晴らしい走りでした。バレンティーノの、ドライコンディションでのドゥカティ自己ベスト記録となった2位表彰台は、イタリアのファンにとってもうれしいリザルトだったと思います。また、アルバロの3位獲得は、サンカルロ・ホンダ・グレシーニチームのホームGPであり、しかも昨年まで同チームに所属した故マルコ・シモンチェッリ選手の名を冠したこのサーキットでの表彰台です。チームと故人に対して、最高のプレゼントになりました。ブリヂストンのMotoGP100勝目を、このような印象的なレースとして飾ることができたのは喜ばしいかぎりです。2002年に最高峰への挑戦を開始して以来、われわれを支え続けてくださった全チームと全選手、DORNA、IRTA、FIM、そしてすべてのMotoGPファンの皆さまに、心からの御礼(おんれい)を申し上げます」

東雅雄-株式会社ブリヂストン モータースポーツタイヤ開発チーフエンジニア
「今日の路面コンディションは、夜半の雨もなく気温も昨日より上昇して、このレースウィークで最も良い状態になりました。決勝レースでは、全選手がフロント用に硬めコンパウンド、リア用には柔らかめコンパウンドというタイヤの組み合わせでグリッドにつきました。似たような天候だった昨日の予選でもこの組み合わせが広く採用されていたため、これは当然の選択といってもいいでしょう。レースでのタイヤパフォーマンスは、プロトタイプ勢とCRTの双方とも、柔らかめコンパウンドのリアタイヤが全周回を通じて安定したグリップレベルを維持し、硬めコンパウンドのフロントタイヤと良い相性を発揮したといえるでしょう」

ホルヘ・ロレンソ-ヤマハ・ファクトリー・レーシング-優勝
「正直なところ、今日のレースは本当にラッキーだった。レース進行の仕切り直しがなければ、ダニの転倒はなかったのかもしれないのだから。僕自身も3周目の1コーナーでは転倒しそうになって、それはなんとか切りぬけたのだけれども、中盤以降はバレンティーノがいいペースで走っていたから、集中力を維持するのが大変だった。今日の優勝は非常に重要で、チャンピオンシップにとっても意義の大きい勝利だと思う」

今回の全ライダーへの供給タイヤ
[スリック]
フロント-ソフト、ミディアム、ハード
リア(左右非対称)-ミディアム、ハード
[ウェット]
ハード(メイン)、ソフト(予備)

(ブリヂストンのプレスリリースより)

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