ウィリアムズの株主で重役でもあるオーストリア人のトト・ヴォルフによると、バルテリ・ボッタスはウィリアムズでいつでも実戦に出れられる状態だ。
ヴォルフはチームの控えドライバー、ボッタスのマネジャーでもある。
F1の統括団体FIA(国際自動車連盟)はイタリアGPでロメ・グロジャン(ロータス)を謹慎させたが、同様にパストール・マルドナード(ウィリアムズ)に対しても、しびれを切らしつつある。ともに、クラッシュの多さが問題視されている。
ヴォルフは『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』に次のように話す。「もちろん、私はパストールがこれ以上ペナルティーを食らわないよう願っている。ましてや出場禁止なんてとんでもないよ」
「それではパストールがかわいそうだ。たしかにミスを犯したかもしれないが、何がおきたかパストールは気づいているし、ペナルティーを受けることで傷ついてもいる」
「出場停止はごめんこうむりたいよ。しかし仮にそうなってしまったら、われわれのサードドライバーであるバルテリ・ボッタスは準備万端整えている」
ボッタスは22歳。今年はブルーノ・セナのマシンに乗って、金曜日のフリー走行1回目を走っている。
「彼は良い意味でわれわれの期待を裏切ってくれることも多いが、まだスーパースターのふるまいをするには早いよ。バルテリには、今のまま地に足をつけてもらいたい」
同時に、ボッタスが2013年に正規ドライバーとしてコックピットに収まるかどうか、まだ話す段階ではないとヴォルフは語る。
「まだ分からないよ。チームをとり巻く状況や決定のタイミングについて、やっと考え始めたところだ」
「シンガポールGP(23日決勝)の数週前にバタバタするより、まずは全体を把握したい」