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ウェバー、旧式のオルタネーターを使って事なきを得る

2012年09月11日(火)9:26 am

レッドブルのセバスチャン・ベッテルは、イタリアGPでオルタネーター(エンジン内の発電・整流部品)の不具合が原因でリタイアしたが、チームメートのマーク・ウェバーは、旧式を使ったことでトラブルを免れたという。

こう明かしたのはレッドブルのアドバイザーを務めるヘルムート・マルコだ。イタリアGP土曜午前のフリー走行でも、ベッテルは同じトラブルでストップしていた。また、6月にバレンシアで行われたヨーロッパGPでも、トップを快走中にオルタネーターが原因でリタイアしている。

「あのパーツは最新スペック(のオルタネーター)だった。バレンシアで同様の不具合が出たあとに作られたものだ」というマルコの言葉を『Salzburger Nachrichten(ザルツブルガー・ナッハリヒテン)』が伝えた。

「ウェバーは旧スペックのオルタネーターを使って、問題は何も出なかった」とマルコは語っている。

ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、レッドブルにエンジンを供給するルノーは、この問題を最優先課題として扱っていると伝えた。オルタネーターをルノーに供給しているのは、イタリアの電装部品メーカーであるマニエッティ・マレリである。

「2011年以降、変えたものは実質何もない」とルノーの現場責任者レミ・タフィンも当惑している。

問題解決の糸口になりそうなのが、同じルノーエンジンであるロータスのジェローム・ダンブロシオが使ったオルタネーターだ。イタリアGPで、不具合の初期的な兆候を示していたもので、これが謎を解明するヒントになる可能性がある。

しかし、レッドブルにとっては、ここ数戦ペースにかげりが見えることのほうが深刻な問題かもしれない。

レッドブルの姉妹チームであるトロ・ロッソの元ドライバーで『BBC』で解説を務めているハイメ・アルグエルスアリは、イタリアGPで「(チームの)パフォーマンスは2008年以降で最低だ」と話した。

イタリアGPでレッドブルに降り掛かった問題は、ほかにもあった。追い抜こうとしたフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)をコース外に押し出したとして、ベッテルにドライブスルーペナルティーが科されたのだ。1年前のイタリアGPでは、クルバ・グランデで同様の出来事が起きている。その際は逆に、アロンソを抜こうとしたベッテルがコース外に押し出されたのだが、スチュワード(レース審査員)は不問に付した。

F1の統括団体FIA(国際自動車連盟)は、イタリアGPで地元チームのフェラーリの肩を持っていたのだろうか。

「そうは思わない」とベッテルは『Bild(ビルト)』に語り、陰謀説を否定している。

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