ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、フェリペ・マッサ(フェラーリ)、ミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)を中心に加熱するドライバー市場は、イタリアGPの舞台モンツァでさらに混迷の度を深めた。
モンツァのピット裏では、ドライバーとチームすべての組み合わせが人々の話題にのぼっていたが、中でも2013年のロータスは2人のフィンランド人がシートに収まるとも言われていた。
イタリアGP出場停止のロメ・グロジャンがチームを追われ、来季はキミ・ライコネンのチームメートに現ケーターハムのヘイキ・コバライネンが収まるというのだ。
フィンランドのテレビ局『MTV3』に対してコバライネン本人は、これを肯定も否定もしない。「僕はチームメートが誰だろうとかまわない。たとえもう1人がフィンランド人だとしてもね。でも、そんなことを推理しても意味ないよ」
コバライネンはまた、フェラーリともうわさになっている。
「あらゆる話を耳にしたが、今の段階で僕からは、これ以上何も言うことはないな」
「それはマネジャーの仕事であって、話がついたら、あの人たちがマスコミの皆さんにお伝えするだろうよ」
さらにモンツァでは、ライコネンが来季、ハミルトンに代わって再びマクラーレンを走らせるとも言われていた。
フィンランド人の元F1ドライバー(フェラーリ、トヨタ等)で現在テレビ解説者のミカ・サロは、このうわさを信じていない。
「キミはロータスに残るよ。すごく満足そうだからね」
サロも、コバライネンとロータスのうわさを聞いている。
「それは、チーム内の信頼すべき消息筋からの情報だよ」
しかしサロは、グロジャンがロータスを離れると考えていない。グロジャンとチーム代表エリック・ブーリエのつながりが非常に強力だからだ。
サロが考えるコバライネンにとって最良の行き先は、フェラーリだ。
「フェラーリの選択肢は限られていて、それはヘイキも承知しているよ」
「ハミルトン、シューマッハ、マッサの状況に変化が出たら、(ほかのみんなも)動き出すんじゃないかな」