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グロジャンの出場停止は厳しいがもっとも

2012年09月06日(木)19:31 pm

F1の統括団体FIA(国際自動車連盟)がロメ・グロジャン(ロータス)に下した出場停止処分について、多くのF1関係者が賛同した。

グロジャンは、ベルギーGP決勝のスタート直後に1コーナーで発生した多重クラッシュの原因を作ったとして、次戦イタリアGP(9日決勝)の出場停止処分を受けた。1コーナーではよくクラッシュが起きることや、最後に出場停止処分が下されたのは、1994年にミハエル・シューマッハ(現メルセデスAMG)が失格を示す黒旗を無視したことに対してだったことを考えると、このペナルティーは厳しすぎるようにも見える。

しかし、今年からF1にフル参戦しているグロジャンは、この12戦で7回も同様の事故にかかわっている。

また、ベルギーGPでのクラッシュでは、グロジャンのマシンが宙を舞ってフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)のヘルメットぎりぎりを通過しており、最悪の場合はマシンがアロンソに接触して頭や手に重傷を負わせる可能性もあった。

「誰かがケガをする前に、彼を罰したほうがいい」とマーク・ウェバー(レッドブル)が話したと『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌が伝えている。

また、昨年までトロ・ロッソでF1に参戦し、今年はピレリタイヤのテストドライバーと『BBC』の解説を務めるハイメ・アルグエルスアリも同じ意見だ。

「出場停止ももっともだ」とアルグエルスアリは『BBC』のコラムに書いている。「当然これは厳しい決定だが、僕たちは安全性に取り組んでいるところなんだ」

FIAが厳しい処罰をしたのは、グロジャンを「見せしめ」にするためだといううわさもある。アルグエルスアリはこの点にも触れた。

「それについては分からないが、僕に言えることは、こういったことは真剣に話し合うべきだし、FIAが安全性の向上にしっかり取り組んでいることを誇りに思うべきだということだ」とアルグエルスアリは述べている。

しかし、元F1ドライバーでやはり『BBC』で解説を務めているデビッド・クルサードは、出場停止について聞いたときに「少しロメを気の毒に思った」と述べた。

「競技委員は、今年彼がかかわったほかの1周目の事故のことも合わせて考慮して、これ以上はだめだと判断したのだと思う」とクルサードは『Telegraph(テレグラフ)』に書いている。

「そういうことなら、納得がいく。ロメはいいドライバーだし、人気もある。彼がさらに良いドライバーになって戻ってきてくれることを願っている」とクルサードはエールを送った。

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