スパ・フランコルシャン・サーキットで開催されたF1ベルギーGP決勝においてレース開始早々の第1コーナーで発生した多重クラッシュの原因を作ったとして、ロータスのロメ・グロジャンに対して1レースの出場停止処分が下されることになった。F1の公式ウェブサイトが伝えている。
これにより、グロジャンは9月7日(金)に開幕する次戦イタリアGPを欠場することになる。またグロジャンには同時に50,000ユーロ(約493万円)の罰金も科されることになった。
F1を統括するFIA(国際自動車連盟)が発表した声明文には次のように記されている。
「競技委員会は、今回の事故が規則に著しく反するものであり、他者への傷害を伴う危険のあるものだったと認識している。これにより選手権を戦っている主要な選手たちがレースを終えることになった」
「競技委員会はチーム(ロータス)が、当該ドライバー(グロジャン)のとった行動は非常に重大なミスであり、判断を誤ったものだったと認めたことを記しておく。チームもドライバーも今回のペナルティーに関して、いかなる軽減申請も行わなかった」
グロジャンは、スタート後第1コーナーへ向かいながらマクラーレンのルイス・ハミルトンと並走する形となったが、ハミルトンをコース外に押し出す位置まで幅寄せし、そのまま接触。タイヤ同士がからんだことにより、グロジャンのクルマが宙に舞いあがってしまい、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)やサウバーの小林可夢偉とセルジオ・ペレスをも巻き込む事故に発展させてしまった。
この事故でグロジャン、アロンソ、ハミルトン、ペレスの4人はそのままレースを終えることとなった。可夢偉はなんとかレースを続けることができたものの、最終的には13位という結果に終わっている。
次戦イタリアGPではグロジャンが欠場となるものの、ロータスでは代わりのドライバーを出走させることはできる。現在ロータスのリザーブドライバーは元マルシャ(当時はヴァージン)のドライバーであったジェローム・ダンブロシオだ。