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アウディ、早くもWECマニュファクチャラーズ部門のタイトル獲得

2012年08月27日(月)17:45 pm

WEC(世界耐久選手権)の第4戦シルバーストンに優勝したアウディが、早くもマニュファクチャラーズ部門のタイトルを獲得した。以下、アウディ・ジャパンのプレスリリースより。

アウディは、早くも今シーズンの折り返し地点で偉業を達成しました。FIA世界耐久選手権(WEC)第4戦で、マルセル・ファスラー/アンドレ・ロッテラー/ブノワ・トレルイエ組が駆る、ハイブリッド技術の搭載されたAudi R18 e-tron quattroの1号車が素晴らしい戦いを繰り広げた結果、総合優勝を獲得しました。ハイブリッド車初の総合優勝獲得という歴史的快挙を遂げたルマン24時間レースでの勝利に続く2度目の総合優勝となりました。

アウディのレースカーはもっとも燃費が良いと言われていますが、これは今回のWEC第4戦を見れば明らかでした。6時間におよぶ戦いの中、マルセル・ファスラー/アンドレ・ロッテラー/ブノワ・トレルイエ組が給油のためにピットインした回数はわずか6回だけでした。これは、トヨタのハイブリッドマシンで出場して2位を獲得したニコラス・ラピエール/中嶋一貴/アレックス・ブルツ組と比べても2回少ない回数です。レース開始から2時間がたとうとする時、他のGTマシンとの接触アクシデントに巻き込まれたトレルイエが、不運にもストップ&ゴーペナルティーを喫してしまい、32秒もロスしてしまいました。それにも関わらず、ゴール時には2番手に55秒以上のリードを生みだしていたことで、今回の優勝は非常に価値が高いものと考えています。

今回のレースでは総合優勝だけでなく、アウディにはもうひとつ、WECマニュファクチャラーズチャンピオン獲得という大きな偉業達成がありました。1982年から1984年に掛けての世界ラリー選手権、1995年のFIAツーリングカーワールドカップに続いて、アウディはさらにもうひとつの世界チャンピオンを獲得しました。

その一方、ドライバーによる年間チャンピオン争いは面白い展開となってきています。今回で2度目の優勝を獲得したマルセル・ファスラー/アンドレ・ロッテラー/ブノワ・トレルイエの3人が、今年初めてランキングトップに躍り出たのです。全8戦のうち4戦を終えた現時点で、彼らとランキング2番手のトム・クリステンセン/アラン・マクニッシュとのポイント差はわずかに4.5ポイントしかありません。

そのトム・クリステンセン/アラン・マクニッシュ組は、今回のレースでは不運に見舞われてしまいました。2人が駆ったAudi R18 ultraが予定外のピットストップを余儀なくされ総合3位となりました。クリステンセンからマクニッシュに交代して走りだしてからわずか数周後、右リアタイヤにスローパンクチャーが起きてしまい、タイヤ交換のためにピットストップを行ったのです。この結果、従来型V6 TDIエンジン搭載の彼らのマシンは、レース序盤に先頭集団に1ラップの差を与えてしまい、その後もハイブリッドマシン同士で戦われていたトップ争いに食い込むことができませんでした。しかし、レース終了時点では2位のトヨタにわずか19秒差というところまで追い上げ続けていました。

次回のWEC第5戦は、わずか3週間後に開催されます。次戦では地元出身のドライバー、ルーカス・ディ・グラッシがトム・クリステンセン/アラン・マクニッシュ組に加わって闘います。

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