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アイルトン・セナは通用しないとのコメントを釈明するピケJr.

2012年08月24日(金)18:17 pm

元F1ドライバーのネルソン・ピケJr.が、あの偉大なアイルトン・セナも現在のF1では成功することはできなかっただろうと語ったという記事について釈明した。

過去3度F1チャンピオンに輝いたネルソン・ピケを父親に持つピケJr.は、2008年にルノー(現ロータス)からフェルナンド・アロンソ(現フェラーリ)のチームメートとしてF1デビュー。だが、期待されたような活躍を見せることができないまま、2009年の第10戦ハンガリーGP後にチームから解雇され、2010年以降はアメリカのNASCARに活躍の場を移していた。

今回、セナに関するコメントが取りざたされ、久々にF1関連ニュースに名前が取り上げられることとなったピケJr.だが、ピケJrの代理人が報道の内容を否定。セナと同郷のブラジル人ドライバーであるピケJr.が、報道されたような内容を話したことは「絶対にない」と語っている。

さらに、ピケJr.本人も、この騒ぎは「ブラジルのメディア関係者」のちょっとした不注意によって引き起こされたものだと主張。ブラジル版Yahooのスポーツコーナー『Yahoo Esportes』に寄せたコラムの中で、記者たちは同様にブラジルの伝説的ドライバーであるエマーソン・フィッティパルディに関するコメントについても、誤解を受ける恐れがあるような引用をしていると次のように説明した。

「僕は、彼(ピケJr.の父)がレーサーとしてのキャリアを終えた後、そのまま表舞台に残り続けようとしている人たちとは違って、起業家としての道を選んだということを説明したんだ」

「僕はひとつの例としてエマーソン・フィッティパルディを引き合いに出しただけだ。僕は、誰かがほかの者より良いとか悪いとかなんてどこにも言っていないよ」

「同じように、彼ら(記者)は、アイルトン・セナに関して僕が言ってもいないことで論争を引き起こそうとしたんだ」

「僕は、もしアイルトンが10年早くF1でレースをしていたら、僕の父のような成功を収めることはできていなかっただろうと言ったんだ」

「時代が違うし、状況も違っていた。70年代から80年代への変わり目のころは信頼性もかなり低かったし、ドライバーはメカニカルな部分についての知識ももっと持つ必要があった」

「僕の父がタイヤウォーマーやアクティブ・サスペンションを開発したり、ターボエンジンを改良したり、そのほかのいろんな手法を取り入れようとしていたのは決して偶然じゃないし、それは誰もが知っていることだよ」

「セナがF1に来たのはその少し後で、そのころにはほとんどいつでも100パーセントのパフォーマンスで走ることができるようになっていて、かつてのような開発ドライバーになる必要もなかった」

「僕もそうだけど、アイルトンがヨーロッパへ来たときには運転することだけに集中していればよかったんだ。セナはものすごく速く、純粋なスピードという点では最高のドライバーだったよ」

「でもセナはメカニカルな面については、その前の世代のドライバーたちと同じような能力を持ってはいなかったし、ギアボックスやエンジンをいたわることについてはそれほど心配しなくてもよかったんだ」

「それぞれの時代のクルマに応じた対応の仕方をしていたことは間違いない。どちらもその時代にレースを支配するために必要なことをして、その時代ごとに求められるものは違っていたんだ」

「そういう単純な話さ。論争になるようなものじゃないよ」

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