元F1ドライバーのネルソン・ピケJr.が、以前在籍していたロータスのドライバー2人を酷評した。
過去3度のF1チャンピオンに輝いたネルソン・ピケを父に持ち、ルノー(現ロータス)からF1にデビューしたピケJr.は、2008年と2009年に28戦に参戦して19ポイント獲得。しかし、2009年に発覚したクラッシュゲート事件によってF1界を追放されてしまう。
クラッシュゲート事件とは、当時ルノーの実質的チーム代表だったフラビオ・ブリアトーレらが、2008年のシンガポールGPで当時所属していたフェルナンド・アロンソ(現フェラーリ)を優勝させるため、チームメートであったピケJr.にわざとクラッシュすることを命じ、これによってセーフティカーの導入をはかったとされる事件だ。
現在はアメリカのNASCARに参戦しているピケJr.は、ロータスの2012年型車E20は「とてもいいクルマ」と話したが、ドライバーであるキミ・ライコネンとロメ・グロジャンについては感心していないようだ。
特にピケJr.は、グロジャンに対して辛らつだった。グロジャンは、2009年当時ルノーのテストドライバーだったが、シーズン途中でピケJr.に変わってF1にデビュー。しかし、2010年と2011年はシートを獲得できず、今年からロータスでF1に復帰した。
「ロメは運が良かった」とピケJr.はブラジルのニュースサイト『Terra(テラ)』に語った。「ちょうど、チームメート(ライコネン)が自分よりほんの少し遅くて、とてもいいクルマがある時に(F1へ戻って)来たんだからね」
「彼は、いいチームのいい時にたまたま当たった」
またピケJr.は、「もしフェルナンドがロータスにいたら、彼がチャンピオンになるだろう」とも話した。
「グロジャンは良くなった。でも逸材ではないし、アロンソとは全然比べものにならない。彼はついているよ。F1での出だしは良くなかったけど、GP2(F1の下位カテゴリー)にもう1年参戦したあとで、F1に復帰できたんだから。彼にはF1に復帰できるだけのスポンサーがついていたんだ。そうだろう?」
「タイミングがちょうど良かったんだよ」