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メルセデス、2013年限りでF1から一部撤退か

2012年08月15日(水)13:58 pm

メルセデスが2013年シーズンをもってF1からの「一部撤退」を検討している。これはフランスの『Auto Hebdo(オート・エブド)』誌が報じたものだ。

メルセデスは、F1の最高責任者バーニー・エクレストンらとの間で結ばれる、F1の運営方法などを定めた新コンコルド協定にいまだにサインをしていない状況だ。そのため、現在メルセデス保有のチームとしてF1に参戦しているメルセデスAMGは、2014年から「準公式チーム」としての参加を強いられることになるかもしれないとも報じられている。

しかしメルセデスは、現在マクラーレンとフォース・インディアに提供しているように、今後もエンジン供給を継続していくことを望んでおり、その結果「準公式」となる現メルセデスAMGは「AMG F1」という名称での活動になるかもしれないとも『Auto Hebdo(オート・エブド)』は伝えた。ちなみにAMGとは、メルセデス・ベンツの中でも上位モデルに位置付けられるブランドだ。

記事には、メルセデスAMGがAMG F1へと生まれ変わったとしても、チーム代表のロス・ブラウン、ドライバーのミハエル・シューマッハらはチームにとどまり続けるだろうともある。

しかしメルセデスの本心としては、チームを保有し経営するよりも、エンジニアリングに注力することを視野に入れているようだと記事には書かれている。

2014年にV6エンジン供給を行うのは、現時点においてメルセデス、ルノー、フェラーリの3社となっており、これは1社あたりのエンジン供給数が現在と比べて1チーム増加することを意味する。

なお今回メルセデスが方向を転換した契機としては、エクレストンを巻き込んだF1の贈収賄事件、またエクレストンによるF1への長期参戦の強要などが挙げられている。

そしてもう1つの理由が、2010年から参戦しているメルセデスAMGが思うように成績を残せていないことだという。今年の第3戦中国GPにおいてニコ・ロズベルグがメルセデスAMGに初優勝をもたらしたが、チームの将来は不透明なままだ。

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