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F1とオリンピック、不思議な出会い

2012年08月13日(月)18:52 pm

F1とオリンピックが不思議な縁で出会いを果たした。

ロンドンオリンピックで日ごろなじみのない馬術競技を見ていたF1ファンは、耳を疑ったに違いない。ドイツ代表選手の演技を伝えるアナウンサーが「彼女の美しい馬、デーモン・ヒル」と伝えたからだ。デーモン・ヒルは1990年代に活躍した元F1ドライバーである。

オリンピックとF1との出会いは、ほかにもある。現在ジェンソン・バトン(マクラーレン)のパフォーマンスエンジニアを務めるトム・スタラードは、2008年の北京オリンピックでボート男子エイト競技にイギリス代表チームの一員として出場し、銀メダルを獲得している。

4年前まで世界トップクラスのボート選手だったスタラードは、「ずっとF1をやりたかった」と話した。「大学ではモータースポーツを中心に扱う講義を受け、モータースポーツで少し仕事の経験を積んだ」

「チームに加わったのは、2008年オリンピックの直後だ」

オリンピックとF1を巡るこの2つの話は、不思議なつながりを見せる。F1界で最も有名なボート選手と言えば、デーモン・ヒルの父親で1960年代に2度F1チャンピオンになったグラハム・ヒルだからだ。

本気でレーサーを目指す以前、グラハムは伝統あるロンドン・ローイング・クラブに所属するボート選手だった。のちにグラハムは、ボートのオールをヘルメットのデザインに採用している。

「ボート競技に求められる自制心と、“弱音を吐くな”という不屈の精神が、その後待ち受けていた厳しい年月に私の助けとなった」1962年と1968年にF1タイトルを獲得したグラハムは、1969年に出した自伝『Life At The Limit』にこう書いた。

息子のデーモンも、父と同じカラーリングのヘルメットで1996年にF1タイトルを獲得している。

ロンドン五輪情報はTheTNN.comへ

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