ブルーノ・セナ(ウィリアムズ)が来年もウィリアムズでステアリングを握りたいと願うのであれば、予選で速さを見せなければならない。
セナは2010年にHRTからF1デビュー。翌2011年にはロータス・ルノーGP(現ロータス)の控えドライバーとなりシーズン途中からレースに出走したが、8戦で1ポイントしか獲得できなかった。3年目となる2012年シーズンが、ブラジルの英雄アイルトン・セナのおいであるブルーノにとって勝負の年だと言われている。
チームメートのパストール・マルドナードがスペインGP優勝という華やかな戦績を残す一方で、セナは思うような結果に恵まれていないばかりか、予選でマルドナードに勝つ場面もあまり多く見られない。
それでも、前戦ハンガリーGPでは、今シーズン初めてQ3(最終予選)に進出する10台に入り、レースでは7位入賞を果たした。
シーズンの前半戦が終わり、2013年シーズンへ向けたドライバー市場が活発化し始めるのを待つまでもなく、ウィリアムズは金曜フリー走行に出走する控えドライバー、バリテリ・ボッタスをセナに代えて起用するとささやかれているが、セナは自身の成長ぶりを強調している。
「誰にだって成長するチャンスが必要だし、今は僕がチャンスを得ているんだ」とセナが『AFP通信』に語った。
「今シーズン、レースではいい仕事ができていると思うんだ。前にも言ったように、予選での強さこそが来年も、できればこの先の数年間(F1に)残るための鍵なんだ」
また、ハンガリーでポイントを獲得したおかげで、いい気分で8月の夏休みに入れたとセナは話している。
「いい結果が出なかったり、いいレースができなかったりしたままだったら、もやもやしたものを抱えて休みに入ることになっただろうね」
「今は、なんの心配もないよ」