ヘイキ・コバライネン(ケーターハム)が、ザウバー移籍報道は単なるうわさだと語った。
フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)がルノー(現ロータス)を去った後、その穴を埋める形で2007年にF1デビューを飾ったコバライネンであったが、思うような成績が残せず、ほろ苦いデビューイヤーとなってしまった。それに追い打ちをかけるように、またもやアロンソの後任として加入した次のマクラーレンにおいても、さらに厳しい試練の2年間が待ち受けていた。
その後、2010年にF1へ参入したばかりの新チーム、ケーターハムに移籍したコバライネンは、グリッドの後方で落ちるところまで落ちた自身の評判を取り戻し、ドライビング技術に磨きをかける日々を過ごしてきた。3シーズン目を迎えた今、ポイント獲得が可能なトップチームへ復帰する準備が整っている、ともっぱらの評判だ。
コバライネンは、ドイツのウェブサイト『motorsport-total.com』へ次のように語っている。
「僕がいま重視しているのは、ここケーターハムで自分のパフォーマンスを最大限に発揮して、自分のベストをチームにもたらすこと」
「そうすることで、もし移籍を希望したとしても、移籍市場でいい条件を確保できるしね」
「でも、ケーターハムが実はどうしたいのか知らないんだ。もしかしたらもう僕を必要としていないのかもしれない」
しかし、パドックにさまざまな憶測が飛び交う一方、コバライネンに焦りはない。2013年の移籍先の候補として一番多くうわさにあがっている名前はザウバーである。
「僕が言えるのは、それはただのうわさってこと」
「彼ら(ザウバー)は今年とても強そうだね。でも僕が言えるのはそれだけさ」とだけコバライネンは語った。