マルシャのティモ・グロックが、再び不振に苦しんでいる。
グロックは評価の高いドライバーだが、今シーズン序盤はマシンとの悪戦苦闘が続いた。ルーキーのチームメート、シャルル・ピックにも後れを取り、自分のマシンのシャシーに根本的な問題があると確信するほどだった。
その後、リアサスペンションを修正したことで、問題は解決したと思われていた。
5月末の第6戦モナコGPで、グロックは調子を取り戻したように見えたが、最近になって再び不振が続いている。
マルシャは前戦ハンガリーGPで、グロックのシャシー自体を新しいものに交換するという決断を下したが、グロックはハンドリングの悪さを訴え、やはり予選・決勝ともチームメートに後れを取っていた。
「現時点では、運転不可能だ」ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌が、グロックのコメントを伝えている。「何が問題なのか分からない」
「常にオーバーステア(曲がり過ぎてスピンしやすい状態)なんだ」
「それにタイヤもしょっちゅうロックしてしまう」
グロックによると、チームのデザイナーやエンジニアも途方に暮れているという。
「たぶんクルマのリアに問題があるんだ。でも正確にどこなのか。それが分からない」
マルシャはマクラーレンと技術提携を結んでいるが、その成果も出ていないとグロックは話した。「もっと(上位チームに)近づけるんじゃないかと期待していた。でも今はそうなっていない」
「でも、今それは一番重要なことじゃない。(非常に大事な)問題は、なぜチームメートより1周近くも遅いのかということだ」