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元ドライバーたち、ライコネンの走りに感銘

2012年08月03日(金)13:54 pm

元F1ドライバーのカール・ベンドリンガーが、2012年シーズンからF1に復帰したキミ・ライコネン(ロータス)に感銘を受けたと話している。

2009年シーズン末にフェラーリとの契約を解除し、世界ラリー選手権(WRC)やNASCARといった市販車ベースのクルマを使ったレースの世界に身を置いたライコネンは今年、2年ぶりにF1に復帰した。2007年のF1チャンピオンに輝いたドライバーとはいえ、ライコネンが不在の間にF1にはDRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)などの新技術が次々と投入された。

しかし、ライコネンは丸2年のブランクをものともせず、2012年シーズン前半戦を終えた段階でドライバーズランキング5位。首位のフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)との差は48ポイントとなっており、チャンピオンを狙える位置につけている。

そのライコネンの活躍について、1990年代にザウバーからF1に参戦したベンドリンガーが、レッドブルの運営する『Servus TV(セアヴスTV)』に「ライコネンはとてもレベルが高い」と話した。

「2年も(F1から)離れていながら、すでに何度も表彰台に上がっているのは驚くべきことだ。ライコネンはレースでとても速く、何回も勝利をつかみかけた」

「ライコネンも含めて、(ドライバーランキングで)5位以内につけているドライバー全員にチャンピオンの可能性があると思う」

このように語ったベンドリンガーがチャンピオン候補に挙げたドライバーたちは次のとおり。164ポイント獲得でランキング1位のアロンソを40ポイント差で追う2位のマーク・ウェバー(レッドブル)、ウェバーとわずか2ポイント差の3位にセバスチャン・ベッテル(レッドブル)。現チャンピオンのベッテルと5ポイント差の4位がルイス・ハミルトン(マクラーレン)、そして5位のライコネンだ。

ベンドリンガーは、ライコネンが「無口」なこと、そしてF1への献身度について評判がいいドライバーでないことは認めている。しかしそれでも、「キミは何もせずにチャンピオンになったわけじゃない」とベンドリンガーは語る。

「ライコネンの生活スタイルは最良ではないかもしれないが、ハンガリーGPの時のような気温の中で、最終ラップまで戦うのは、コンディションが整っていなければムリだ」

また、元F1ドライバーで現在イギリス『Sky(スカイ)』でコメンテーターを務めるマーティン・ブランドルもまた、ハンガリーGPで勝利を逃したライコネンが見せた「雨の月曜日の朝のような表情」に強い印象を受けたと話している。

「ライコネンが(勝利を逃して)あれほど苦痛の表情を浮かべるとは。どんな風に考えても、ライコネンの復帰は大成功だ」ブランドルはそう話している。

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