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ダブルDRS、来季禁止か

2012年08月02日(木)12:38 pm

今年のF1で流行しつつある「ダブルDRS」と呼ばれる技術コンセプトが、2013年に禁止となる模様だ。

直線スピードを伸ばそうとメルセデスAMGが開発したこの技術。2011年から追い抜き増加のために導入されたDRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)を応用し、通常のDRSのみを使用した場合よりも空気抵抗を減らす技術だ。さまざまな議論を呼んだ結果、ロータスが正式な抗議を提出するに至った。

しかしF1の統括団体FIA(国際自動車連盟)はメルセデスAMGのシステムを容認。国際控訴審に持ち込むかにみえたロータスだったが、代わりに自分たちも似たようなコンセプトの「ダブルDRS」を第10戦ドイツGPのフリー走行に投入した。

続くハンガリーGPでも、同じシステムをキミ・ライコネン車に搭載。技術責任者のジェームス・アリソンは、「将来の実戦における開発に一歩近づいた」と語っている。

ロータスのシステムはベルギーGP(9月2日決勝)で実践デビューするのではといううわさだが、会場のスパ・フランコルシャンはライコネンにとって大のお気に入りサーキットであり、長いストレートで大きなアドバンテージとなりそうだ。

元フェラーリ・ドライバーのミカ・サロはテレビ局の『MTV3』にこう話す。

「キミがスパを大好きなのは昔からだよ。しかも、すでにベストなマシンとされるロータスにこのシステムが搭載されたら、キミにとって鬼に金棒だろうね。もちろん、1列目か2列目からスタートしたらの話だけど」

しかしスペインの『Marca(マルカ)』、フィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』ならびにブラジルの『Globo Esporte(グローボ・エスポルチ)』など各国の新聞は、いかなるダブルDRSのコンセプトも2013年には禁止されるだろうと報じている。

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