ルイス・ハミルトン(マクラーレン)の父アンソニー・ハミルトンが、ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)を訴えた。
イギリスの『Telegraph(テレグラフ)』が伝えたところによると、ディ・レスタのマネジャー職を解雇されたアンソニーが、これは不当解雇であるという主張と共に失業補償を求めてイギリスの高等裁判所に訴状を提出したという。
これに対しディ・レスタは、“ゴー・ファースト”と呼ばれるエナジードリンクメーカーとのスポンサー契約に関する行き違いがあったためにアンソニーを解雇した、と答申書で述べている。
これはディ・レスタがアンソニーに持ち込んだ550万ユーロ(約5億2800万円)のスポンサー契約で、所属チームのフォース・インディアからこのスポンサー権を買い取るには200万ユーロ(約1億9200万円)が必要だとアンソニーから聞かされていたと明かしている。
しかし、ディ・レスタがチームの本拠地を訪れたことにより、スポンサー権の買い取り価格が100万ユーロ(約9600万円)だったことが発覚、ディ・レスタはアンソニーを解雇した。
ディ・レスタは現在、ジェンソン・バトン(マクラーレン)とバトンのマネジャーであるリチャード・ゴッダードが手がけるスポーツマネジメント会社と契約を結んでいるようで、この訴訟騒動の影響は思わぬところに出るかもしれない。
前マネジャー、アンソニーの息子ルイスと、バトンはマクラーレンでチームメート同士なのだ。これについてトム・ケイリー記者は「おそらく、両者は示談というかたちを望むだろう」と伝えている。
本件に関し、アンソニーもディ・レスタもコメントを発表していない。