ハンガリーGP(7月29日決勝)終了後のフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)には、喜びと不安の入り混じった感情があった。
アロンソは、ホッケンハイム(ドイツGP/7月22日実施)で優勝し、タイトル争いにおいて2位との差を34ポイントに広げた。ハンガリーGPでは5位となったものの、タイトル争いのリードは40ポイントまで広がった。
アロンソはスペインの『AS』紙に、「最悪7位でもよかった」と打ち明けている。
もちろん、これはドイツで2位そしてハンガリーで6位になったジェンソン・バトン(マクラーレン)と、タイトル争い最大のライバルでありハンガリーGPで8位に沈んだマーク・ウェバー(レッドブル)をふまえてのコメントである。
イタリアの『AGI通信』にアロンソは次のように語っている。
「レッドブル、マクラーレン、それにロータスのクルマが僕たちより速いのは知っている」
「でも、僕たちには今後のレースに備えたアップデートがある。心配する必要は無いよ。ただ、集中力を切らさないようにしないとね」
さらに、「今のリードは“タイトルを決定づけるには不十分”と肝に銘じて夏休みに入らないといけない」と指摘し、チーム全体の気を引き締め直している。