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ザウバー、金曜パルクフェルメ案に反対

2012年07月27日(金)14:43 pm

コスト削減のために、金曜フリー走行後もマシンをパルクフェルメ(車両保管所)内で保管するという新ルールが提案されたが、ザウバーがこれに異を唱えた。

現在、予選から決勝までの間、F1の全車両はパルクフェルメで保管され、その間は変更が許されない。あるトップチームが、コスト削減のアイデアとして、このルールを拡大して金曜日の午前と午後に行われるフリー走行、計180分以外はパルクフェルメで保管することを提案したとドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が報じた。これによって、各チームが抱えるレースチームの人数を60人から50人に減らせるという。

しかし、小規模チームはこのアイデアをくだらないと酷評していると『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が伝えている。本拠地に最先端のシミュレーション施設を持っている大規模チームと違って、それがない小規模チームにとっては、金曜に新しいパーツをテストすることが絶対に不可欠だと主張しているという。

さらに、ザウバーのチームマネジャーであるベアト・ツェンダーは、この案自体が不必要だと話した。

「われわれはホッケンハイム(ドイツGP)に47人連れていき、通常通りテストを行った」

「大規模チームがどうして60人も必要なのか分からないね」

また『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、カスタマーカー導入案が完全に立ち消えになったと伝えている。これは、F1への参戦を容易にするために他者が製造した車体、いわゆるカスタマーカーでの参戦を認めるというもの。F1の運営方法などを規定したコンコルド協定が今シーズン末で切れるため、各関係者が新協定の締結に向けて交渉を重ねており、そこにこの案を盛り込もうという動きがあった。今回明らかにされた案では、フェラーリ、レッドブル、マクラーレン、メルセデスAMG、ロータス、ウィリアムズが、他チームへのカスタマーカーの独占提供元として指定されていた。

記事によると、この案に反対していた小規模チームのいくつかが、欧州司法裁判所に提訴することも辞さない構えを見せ、そのため新コンコルド協定でも従来通り、モノコック、サスペンション、ノーズなどマシンの基本的な部分についての販売を禁止することになる見込みだという。

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