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ロメ・グロジャン、フランス国籍でレースする理由は?

2012年07月25日(水)10:43 am

スイス生まれのロメ・グロジャン(ロータス)が、フランス国籍でレースを戦い、レーシングスーツのベルトにもフランス国旗をつけていることはこれまでパドックの謎となっていたが、グロジャンの父親がこの理由を説明した。

グロジャンはジュネーブで生まれ育ち、現在はフランスのライセンスで走り、フランス人を自称している。もしグロジャンがレースで勝つことがあれば、表彰台ではフランス国歌「ラ・マルセイエーズ」が流れることになる。

グロジャンがなぜ生まれ育った祖国スイスを差し置いてフランス国籍で通しているのかはあまり知られていなかった。

スイス人であるグロジャンの父、クリスチャンはドイツ紙『Blick(ブリック)』にその理由を説明した。

「スイスは息子に手を差し伸べることはなかったが、フランスは彼のキャリアを援助したからだ。私にはスイス人の血が流れているが、自分にチャンスを与えてくれた国に忠誠を尽くさなくてはいけない」

「2003年にロメはフォルメル・リスタ(入門カテゴリー)のチャンピオンになったが、スイス人のチームオーナー、アンドレアス・イェンツァーはロメに才能を見いだせなかった。数年後には謝罪を受けたがね」

「2005年にはレッドブルに援助を求めたが、(ドライバー育成責任者の)ヘルムート・マルコ博士は(スイス人の)ニール・ヤニとセバスチャン・ブエミを選んだ」

「そんな時、ルノーが援助してくれた」とクリスチャンはグロジャンのキャリアを振り返る。

これで転機が訪れ、2006年にグロジャンはフランスの名門チーム、チグネチャーから下位カテゴリーのユーロF3に参戦し、翌年2007年には別のフランスチーム「ASM」から参戦しチャンピオンとなった。

そしてフランス人のニコラ・トッドのARTチームからF1直下のカテゴリーGP2に参戦し、2009年にはルノー(現ロータス)からF1デビューを達成したが、2010年からは再度GP2に参戦し、2011年のチャンピオンとなった。この時はフランスチームのDAMSに所属していたが、それは現在所属するロータスの代表で、やはりフランス出身のエリック・ブーリエが当時指揮を執っていたチームだった。

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