1999年にフェラーリをドライブした経験を持つフィンランド人ドライバーのミカ・サロが、古巣に対して今季が終わったらフェリペ・マッサ(フェラーリ)を解雇するよう進言している。
フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)のチームメートを巡っては多くの憶測が飛び交っているが、その中心的存在だったマーク・ウェバーは、レッドブルとの1年契約を延長したことを発表した。
マッサは、ウェバーに関するニュースに大きな意味は持たないと、ホッケンハイムリンクで、フィンランドのテレビ局『MTV3』に向けて次のように話している。
「フェラーリの電話番号をダイヤルしたドライバーは、何もマーク(ウェバー)だけじゃない。大勢の連中が話をしているよ」
マッサは以前、このままのぼり調子を続ければ、新しい契約も見えてくるといったような希望的観測を述べている。
これに反論を唱えるのが、サロだ。
「いやいや、チームはもっとアロンソをサポートできるセカンドドライバーを探すべきだよ」
「名指しをするのは、なかなか難しいけどね。個人的には、ヘイキ・コバライネン(ケーターハム)にチャンスが巡ってきたらうれしいね」
「フェラーリは、もしかしたら来年もマッサでとか言っているが、うのみにはできない」
『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』のリビオ・オリッキオ記者は、“内情をよく知る”イタリアの情報筋から、仮にマッサが2013年も残るとすれば、400万ユーロ(約3億8,100万円)もの大減俸を飲まねばならず、契約金は約600万ユーロ(約5億7,200万円)になるといったネタをつかんだ。
31歳になるマッサは、たとえアロンソに順位を明け渡すような役回りであっても、今の仕事をキープしたいといった発言をしている。
“フェルナンドの方がお前より速い”などと、マッサが無線で進路を譲るよう指示を受けたのは、2010年ドイツGP(ホッケンハイムリンク)だった。この点について質問されたマッサはドイツGP前にこう答えている。「決して愉快な出来事だったとはいえないね」
「でも、僕はプロのドライバーだ。チームとチームメートを助けるために何でもするよ。だってそのチームメートは選手権のリーダーなんだから」