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インディ第11戦決勝、佐藤琢磨がエリオ・カストロネベスと優勝争い

2012年07月23日(月)12:35 pm

インディカー・シリーズ第11戦エドモントン決勝が行われ、エリオ・カストロネベス(Team Penske)が優勝した。3番手からスタートした佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は終始トップ争いにからみ、日本人最高位タイとなる2位表彰台にたった。以下、ホンダのプレスリリース。

アルバータ州エドモントンの空港を使ったコースは、昨年から新しいレイアウトが採用されていますが、佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)にとって非常に相性がいいようです。昨年、佐藤はキャリア2回目、ロードレースでは初となるポールポジション獲得をエドモントンで達成しました。今年はポール連覇こそなりませんでしたが、予選4番手という好成績を記録し、レースは2列目インサイドの3番グリッドからスタートする権利を確保しました。そして、真っ青な快晴の空の下、大勢のファンが見守る中で開催された75周のレース、佐藤はすべてのラップを予選アタックのようにハードに走り、強豪たちと激しく競い合って自己ベスト、そして、日本人インディカー・ドライバーとして歴代最上位タイとなる2位フィニッシュを飾ったのでした。

スタート直後に一瞬4位にポジションを下げた佐藤でしたが、すぐさまブレーキング競争で1台をパス、3位へと順位をばん回させました。母国カナダで目覚ましい走りを見せるアレックス・タグリアーニ(Bryan Herta Autosport)がトップを走り、2位はポールポジションスタートのダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)。佐藤は燃費セーブも心がけながら3位を保ち続けました。

1回目のピットストップでエリオ・カストロネベス(Team Penske)に先行され、佐藤の順位は再び4位へと下がりましたが、フランキッティに勝負を挑んでこれをオーバーテイクし、2回目のピットストップの後にはタグリアーニも抜き、佐藤は2位へと浮上しました。
もう残る相手はカストロネベスのみとなった佐藤でしたが、強敵2人をパスするまでに差を3秒以上に広げられてしまっていました。しかし、2回目の、そしてこの日最後のピットストップを終えてからの佐藤は、凄まじい勢いでトップを行くカストロネベスとの距離を縮めて行きました。

勝負は完全にカストロネベスと佐藤の2人の戦いに絞り込まれました。佐藤は持ち前のアグレッシブな走りで果敢にアタック。しかし、キャリア26勝のベテラン・ブラジル人ドライバーは、冷静かつ巧みにゴールを目指していました。

佐藤は最後まであきらめず、一切のミスを犯すこともなく、フェアに、そしてクリーンに75周を戦い抜き、今年の第4戦ブラジルで記録したキャリアベストの3位を更新し、自己ベスト、そして日本人インディカー・ドライバー史上の最上位タイとなる2位でゴールしたのでした。ウイナーとの差はわずかに0.8367秒しかありませんでした。

Honda勢は、グレアム・レイホール(Chip Ganassi Racing)が4位、タグリアーニが5位、フランキッティが6位と続きました。この結果、佐藤はポイントスタンディングにおいて2位フィニッシュでの40ポイント獲得により、17位から13位に浮上しました。

佐藤琢磨(2位)
「レース終盤のトップ争いは本当に激しく、バトルを思いきり楽しみました。相手をオーバーテイクできていたら、もっと喜べたのですが、今日の自分たちとしては持てる力を出し切っての戦いができており、最善の結果を手に入れたと思います。2位は本当にうれしい結果です。インディ500以降は厳しいレースが続いていただけに、今回こうして表彰台に上る2位フィニッシュを記録できたのは、自分にとってだけでなく、チームが自信を取り戻すために大きな力を発揮してくれることと思います。エンジニアをはじめ、クルーたちは本当にすばらしい働きをし続けてきてくれています。これで勢いを取り戻すことができました。残る4レースが非常に楽しみです」

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