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インディ第11戦予選、今季最高位の4番手となった琢磨は3番手スタート

2012年07月22日(日)10:32 am

インディカー・シリーズ第11戦エドモントンの予選で、ライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)がトップタイムを記録したものの、エンジン交換のペナルティーで10グリッド降格となり、ポールポジションからスタートするのはダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)。佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は予選4番手だったが、3番手からスタートする予定だ。以下、ホンダのプレスリリース。

熱狂的なレースファンが多いカナダで、今年もインディカー・レースが2戦開催されました。その1レース目は東海岸のオンタリオ州トロントで先々週に行われたばかりですが、2戦目は今年も西海岸寄りのアルバータ州都のエドモントンが開催地となりました。

エドモントンでのレースは、町中にある空港がコースとして使われる大変ユニークなものです。長い滑走路を利用したストレートが2本あり、それらが両方ともタイトコーナーと組み合わされているために、ハードブレーキングが必要で、レースはオーバーテイクの多いエキサイティングなものになります。

昨年は走行初日の金曜日が1日中雨でしたが、今年は金曜日と土曜日、2日間に行われた3回のプラクティスで、すべてドライコンディションに恵まれました。ところが、3段階で構成される予選は雨に見舞われることになりました。それも、第2セグメントだけがウエットコンディションとなる、大変珍しい予選となりました。

予選第1セグメント第1グループでは、昨年度のエドモントン・ウイナーで現在ポイント2位のウィル・パワー(Team Penske)がトップで通過。昨年のエドモントンでポールポジションだった佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は3番手で第2セグメント進出を決めました。

予選第1セグメントの第2グループでは現在3連勝中でポイントリーダーのライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)がトップタイムをマーク。第2セグメントを戦う12人が決定しました。

第2ステージの前に雨が降り始め、コースは瞬く間にウエットコンディションへと変わりました。10分間の予選はウエットタイヤで戦われることとなったのです。

雨を得意とする佐藤は勢いよく先頭を切ってコースインし、次々とセッション内での自己ベストラップを更新、トップで第3セグメント=ファイナルステージ進出を決めました。今シーズン初めてのファイナルです。

佐藤のほかにファイナルへと進んだドライバーは、金曜日にトップタイムをマークしていた、現在ポイントランキング3位のエリオ・カストロネベス(Team Penske)、ライアン・ブリスコー(Team Penske)、朝のプラクティスで最速だったダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)、カナダの期待を担うアレックス・タグリアーニ(Bryan Herta Autosport)、そして、ハンターレイでした。パワーは7番手でファイナル進出を逃し、現在ポイント4位のスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)も8位だったために、予選ファイナルを走ることはできなくなりました。

注目の予選ファイナルステージは、一転して再びドライコンディションでの戦いとなりました。佐藤はここでもいち早くコースイン。装着タイヤはドライ用のソフトコンパウンドを採用したオルタネートタイヤでした。

ドライコンディションのもと、10分間のセッション終盤にアタックを成功させたハンターレイがトップタイムをマークしました。しかし、彼はトロントでのレース後にエンジン交換を行ったペナルティで10グリッドの降格となってしまいます。そこで、明日のレースをポールポジションからスタートするのは、今日の予選で2番手タイムをマークしたフランキッティに決まりました。

フロントロー外側はブリスコー、グリッド2列目イン側は佐藤、アウト側はタグリアーニです。プラクティス1日目から2日目、さらには予選へとマシンを着実に進歩させて来ている佐藤は、明日のレースに3番グリッドからスタートする権利を獲得したのです。

明日の天気予報は晴れ。ドライコンディション下で75周の激しいレースは、ハイスピードで戦われることでしょう。

佐藤琢磨(3番手)
「昨年のポールポジションほどいい結果にはできませんでしたが、予選4位(3番手スタート)は自分にとっても、チームにとってもいい結果だと思います。ファイナルに進んだのは今年初めてですが、それよりも、今週末はセッションを重ねるごとにマシンを着実に進歩させることができている点がうれしいですね。ファイナルステージでは雨が降る前にいいタイムを出しておく作戦を採用したのですが、逆に路面が乾いていく展開となって、セッション終盤に好タイムを記録することができませんでした。しかし、2列目のイン側からスタートできるのは大きいと思います。上位スタートのレースでは、同じように上位でフィニッシュできることを目指します」

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