ウィリアムズの開発を担当する女性ドライバーのスージー・ヴォルフは、先日に女性ドライバーがF1テスト中の事故で重傷を負った後でも、女性ドライバーにチャンスが与えられることを期待している。
マルシャのテストドライバーを努めるマリア・デ・ビロタが、先日に直線を走るテストで右目を失う等の重傷を負ったことを受け、ほかの女性ドライバーが活躍するチャンスは閉ざされたのではと一部の関係者は心配する。
しかしヴォルフは予定通り10月に再びウィリアムズの2012年型車FW34を走らせる予定だ。ヴォルフもデ・ビロタと同様、先日に直線での空力テストを行っていた。
ヴォルフはデ・ビロタの事故について「マリアの事故を知らされた時はとても残念だったわ」と『Kolner Express(ケルナー・エクスプレス)』に語っている。
DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)のドライバーでもあるヴォルフ。F1の開発ドライバーの仕事も今のところ変更はないようだ。
「10月には、トップドライバーとして期待されている速さにどれだけ近づけるか楽しみ」と付け加えた。
また、夫トトがウィリアムズの共同オーナーであることから、女性ドライバーの起用が話題作りだったのではないかとのうわさについて、ヴォルフ本人は否定している。
「彼は私の夫で、一番のサポーターだけれど、同様に一番の批評家でもあるの。“君がF1に乗ったところを見たいかどうか分からないよ”とまで言われたわ」
「私は皆に自分の実力を証明しなくてはいけないの、特にオーナーのフランク・ウィリアムズにはね。彼はチャンスを与えるにふさわしいと思ったドライバーでなければ自分のクルマでレースさせたりしないわ」
ではヴォルフは近いうちにF1のグリッドに並ぶことを夢見ているのだろうか?
「いろいろうまくいけば、今後もっと走らせる機会は増えると思うけど、今は現実的ではないわね。でもね、10年以内には絶対に女性ドライバーがF1へ参戦しているって思ってるのよ」と期待を寄せた。
画像はBBC Cambridgeshireのツイッターより。