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F1ボスのルール変更案、法律に抵触か

2012年07月19日(木)22:38 pm

F1の技術規則は主だったチームに任せようというF1最高権威バーニー・エクレストンの改革案が、法の壁に阻まれるかもしれない。

F1の運営方法を規定する新コンコルド協定に全チームが合意したことを明らかにしたエクレストンは、同時に次のようなコメントを残している。「次の課題は、技術規則の策定過程を見直すことだ」

「規則を作るのはチームの仕事だ。すべてのチームではなく一部のね。ルールが変わって金の工面をつけなきゃならんのは、結局のところチームだからな。FIA(国際自動車連盟/統括団体)じゃない」

「一部のチームとは、今後もF1に長くとどまる連中のことだ。フェラーリ、マクラーレン、レッドブル、メルセデスAMG、それに古参の代表格ウィリアムズが入るかな。彼らが物ごとを決めるんだ」

ところがある「法に明るい関係者」は、チームが規則を作ってFIAは単に運用を監視するだけというエクレストンの計画に疑問を呈している。この情報筋は『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』にこう話している。

「それでは競争に支障が出る。限られたチームにルール策定の権限を与えれば、彼らだけが他チームよりも早くその内容を知るところとなる。それは不当な利益にあたるね」

「つまり職権の乱用だ」

現在F1の規則を作っているのはFIAだが、FIAはまだ2013年のコンコルド協定に署名していない。

先ほどの関係者はFIA、もしくはルール策定の権限を与えられないチームがエクレストンの計画に対し、法的に異議を申し立てるかもしれないと語っている。

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