マリア・デ・ビロタの家族は、先日起こったテスト中の事故について、これから行われる捜査の結果がすべて出てからコメントを発表する意向を明らかにした。
女性ドライバーのデ・ビロタは今月上旬、イギリスで行われたマルシャのF1テストに参加。ピットへ戻るため低速で走行していたところ、なぜかクルマが急加速し、コースわきに駐車していたマシン運搬用のトラックに激突した。この事故でデ・ビロタは右目を失明するなどの重傷を負った。
マルシャは今週、「独自で行われた"詳細な調査"の結果、マシンはデ・ビロタのクラッシュの原因ではない」とする声明文を発表した。
この声明文は、「事故の原因はドライバーのミスによるものだ」とも読み取れるが、マルシャ側はそう明言していない。今回の事故については、職場関連の事故を監査するイギリスの独立機関HSEによる公式捜査が現在行われている。
デ・ビロタの家族と「非常に近い」人物はスペイン紙『Marca(マルカ)』に「今回の発表はマルシャ側のもので、説明になっていない」と語った。
また、『Marca(マルカ)』紙はデ・ビロタが事故のことを何1つ覚えていないとも報じている。
「マリアはまだ捜査に参加できる状態ではありません」
「現在進行中のすべての捜査が終わるまで、コメントは差し控えさせていただきます」と家族は加えた。