F1は2014年に新規格のターボエンジンを導入するが、マルシャはどのメーカーにするか、まだ決めかねている。
現在グリッド最後方の位置に甘んじているマルシャ。使用しているエンジンはイギリスの独立系サプライヤー、コスワース製だ。ところが、コスワースにはF1撤退のうわさが立っている。
そこで気になるのが2014年以降にマルシャが使用するエンジンだ。チームCEOのアンディ・ウェブに話をきいてみる。
「難しい選択だ。カネが大いにモノを言うからね」
エンジンを購入している、いわゆるカスタマーチームは、V6ターボ導入に伴う高い出費に戦々恐々としている。
ウェブはロシアのウェブサイト『Championat』にこう話す。
「おそらく1,000万~2,500万ユーロ(約9億6,600万~24億1,620万円)は掛かるだろう」
「われわれのようなチームにとっては、何らかの援助がないと、とてもじゃないが払える金額ではない」
一方でウェブは、次戦ドイツGPから初めてKERS(運動エネルギー回生システム)を導入することを明らかにしている。
「問題は、誰のシステムを使うかだ。将来のエンジン選びにもかかわる話だよ」