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ザウバー、2013年のドライバー選びに「焦りは無い」

2012年07月17日(火)16:12 pm

ザウバーのチーム代表ペーター・ザウバーは、来シーズンのドライバーコンビを決めるにあたり、「急いで結論を出す必要はない」との見解を明らかにした。

レッドブル、フェラーリ、マクラーレン、メルセデスAMGそしてロータスといった上位5チームは、来年も同じドライバーのラインアップで臨むと思われる。よって、中堅チームの中でも目を引く存在であるザウバーに、理論上パドック内で最も注目が集まるシートの空きが生まれることになる。

セルジオ・ペレスと彼のスポンサーであるテルメックスは、念願のフェラーリ移籍を目指して少なくとももう1年ザウバーにとどまり様子をうかがう可能性が高い。一方、ここにきてC31(ザウバーの2012年型車)のハンドル操作に失敗した小林可夢偉に多大なプレッシャーがのしかかっている。

可夢偉は先日のイギリスGPで、ピットストップの際に自身のクルーを跳ねる、という失態をしでかした。

先日、全員次戦のドイツGP(22日決勝)で仕事を行うとザウバー関係者が明かしていたが、スイス紙『Blick(ブリック)』は、メカニックのひとりが親指の手術を受けるため、ドイツGPを欠席すると伝えている。

ドイツ紙『Bild(ビルト)』によると、チーフメカニックのウルス・クラトルが「彼(可夢偉)は本当に素晴らしいヤツだ。たまたま起きたことで、ミスだった」と可夢偉を擁護している。

しかし、ザウバーの上層部が、今シーズンの可夢偉だけでなくペレスに対しても、あまりいい印象を抱いていないと水面下ではうわさされている。

『Blick(ブリック)』の中で、ベテラン記者のロジャー・ブノワは「両ドライバーともチーム残留を望んでいる。ふたりとも他チームのドライバー候補リストに名前を連ねていないからね」と語っている。

「それに、多くのドライバーたちがC31を運転するためならヒンウィル(ザウバーのチーム本拠地)まですっ飛んで行くだろう」とブノワは付け加えた。

また、2013年のドライバーラインアップに関して、ザウバー代表の「急いで決める必要に迫られていない」というコメントも紹介されている。

チームCEOのモニシャ・カルテンボーンは、次のように付け加えている。

「今シーズン何度か様々な理由でポイント獲得に失敗してしまった」

「後になって失ったポイントを嘆いてもしょうがないこと。いまは前進しなければならないし、チームにはふたりも素晴らしいドライバーがいるんだもの」

「セルジオ(ペレス)は今年2度も表彰台に上がったし、可夢偉は予選で4位、決勝で5位と素晴らしい結果を残しているわ」

「ふたりともレースで最速ラップタイムをたたき出した」とカルテンボーンは続ける。

「シーズンの前半戦をポジディブにしめくくることばかりだ」と前向きである。

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