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MotoGP第9戦予選、ダニ・ペドロサがポールポジション獲得

2012年07月15日(日)22:33 pm

第7戦から続いた3週連戦の締めくくりになる第9戦イタリアGPが、トスカーナ地方のムジェロサーキットで始まった。当地は晴れたときには気持ちの良い好天に恵まれるが、そのぶんだけ気温や路面温度が大きく上昇することでも知られている。したがって、温度条件が厳しくなった場合の万が一への対応として、通常のタイヤアロケーションに加えて今回は、リア用に耐熱構造のタイヤを選手1名あたり4本ずつ用意した。コンパウンドは硬めの左右非対称タイヤと同一のもので、今回に限り追加でタイヤを供給することに関しても、特例としてFIMとの間で既に調整が済んでいる。

さて、土曜午後1時55分から1時間にわたって行われた予選は、D・ペドロサ(レプソル・ホンダ)がセッション最後の周回で1分47秒284のサーキットレコードを更新するタイムをたたき出し、今季2度目のポールポジションを獲得した。

手に汗握る大接戦となった今日の予選は、上位4選手が0.4秒差以内にひしめいており、しかもポールポジションのペドロサ以下、J・ロレンソ(ヤマハ・ファクトリー)、H・バルベラ(プラマック・レーシング/ドゥカティ)のフロントロー3選手がいずれもサーキットレコードを更新する白熱のセッションになった。ちなみに、彼らが更新したサーキットレコードは、フロントロー2番グリッドのロレンソが今日午前のフリープラクティス3回目に、過去の記録を塗り替えたばかりのタイムだった。

CRT勢の最上位は、4列目12番手のA・エスパルガロ(パワーエレクトロニクス・アスパル)。今日は、フロントロー3名とCRT最上位のすべてがスペイン人選手という、スペインにとっては記念すべき一日になった。

今日は、午前午後ともドライコンディションだったが、午前中は上空が雲に覆われていたために路面温度は30度台半ばで推移した。やがて、午後の予選前には晴れ渡って日射しが照りつけ、予選時の路面温度は50度に達した。ほとんどのチームは、予選前半ではフロント用タイヤには硬め選択肢のハードコンパウンド、リア用タイヤに硬め選択肢のハードコンパウンドを装着してセットアップに集中した。残り時間が20分を切る頃になると、全選手がリアには柔らかめ選択肢のミディアムコンパウンドという組み合わせで、タイムアタックを実施した。今日の予選タイムは総じて昨年よりも速く、予選上位8名の選手が昨年のポールポジションタイムを上回った。

青木信治-株式会社ブリヂストン モータースポーツタイヤ開発マネジャー
「今日の路面コンディションは良好で、予選時には50度まで達しました。セッションを経るごとに路面にゴムが乗ることで、どんどんラップタイムが更新されてゆきました。今日はタイヤの作動も良好で、リア用に硬めコンパウンドのタイヤを装着したロングランでのラップタイムは、非常に安定していました。また、柔らかめのコンパウンドを装着した際のエッジグリップも良い性能を発揮し、それが予選での素晴らしいラップタイムにつながりました。予選でのサーキットベストタイムは、2011年にケーシーが作った記録(1:48.034)を0.8秒も更新しています」

「昨日と今日の二日間でファクトリーチームやサテライトチームが実施したレースシミュレーションから、リアタイヤの分析を行いました。その結果、標準構造の硬めリアタイヤでもロングランに問題はありませんでした。ファクトリーバイクを駆るほとんどの選手は、今回用に持ち込んだ耐熱構造のタイヤも試してくれました。このタイヤに関する選手たちからのフィードバックは非常に良好で、明日の温度条件が今日の予選と同様かさらに暑くなるようなら、決勝用に使うことを考慮している選手たちもいるようです。今日のセッションを見る限りでは、CRT勢の選手たちのなかでも数名が、決勝の全周回を通じて安定したグリップを発揮するハードコンパウンドの標準構造リアタイヤを装着することになるでしょう」

今回の供給タイヤ:
[スリック]
フロント-ソフト、ミディアム、ハード
リア(左右非対称)-ミディアム、ハード(標準構造/耐熱構造)
[ウェット]
ハード(メイン)、ソフト(予備)

(ブリヂストンのプレスリリースより)

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