レッドブルはシーズン半ばにして早々とマーク・ウェバーと来年の契約を結んだが、これはウェバーに関して絶えずささやかれていたうわさを止めるためだった。レッドブルのコンサルタントであり、ドライバー育成責任者でもあるヘルムート・マルコが語っている。
レッドブルは10日(火)にウェバーと2013年の契約を締結したとの発表を行った。しかし、マルコがレッドブルの来季ドライバー体制が決定するのは「8月になるだろう」と語っていたのは、そのわずか数時間前のことだった。
『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』紙から、なぜ急に考えを変えたのかと問われたマルコは、次のように答えている。
「最近はいろんなうわさがささやかれ続け、結果としてそれが不安を生む原因となっていた。これに終止符を打ちたかったからだ」
さらに、マルコはレッドブルが「2013年に向けた明確なメッセージを伝えたかった」ためでもあったと述べた。
2011年にはスランプに陥っていたウェバーだが、今年は華々しく復活を遂げ、フェラーリへの移籍も取りざたされていた。
「今年のマークはリラックスして、やる気に満ちている。以前とはまったく違うんだ」とマルコは続けている。
10日にウェバーとの契約を発表した後、レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーも『Sky Sports(スカイ・スポーツ)』に、「フェラーリへの移籍話」があったことは、ウェバーとの契約を検討する上で重要な要素になったと述べていた。