コカ・コーラがマクラーレンのタイトルスポンサーになるとの先日の報道を、肯定するもの、否定するもの、さまざまな意見が飛び交っている。
コカ・コーラがマクラーレンのタイトルスポンサーになるとスクープしたのは、F1の商業面に詳しい記者クリスチャン・シルトだった。シルトは、現在マクラーレンのタイトルスポンサーを務めているボーダフォンに、この大口スポンサー契約を見直す動きがあると明かしていた。
その一方で、マクラーレンにはすでにルコゼード・エナジーという清涼飲料水メーカーがスポンサーについているため、コカ・コーラがスポンサーになることはないと主張するジャーナリストもいる。
しかし、信頼のおける2つの情報筋が、コカ・コーラのスポンサー就任のうわさは本物だと断言している。
事情に詳しいある人物は、コカ・コーラのスポーツ分野におけるスポンサー契約の責任者が、F1の清涼飲料スポンサーに関する詳細な資料を取り寄せたと明かし、コカ・コーラはF1に「一過性のものではない興味」を示していると指摘する。
さらに、コカ・コーラとマクラーレンの関係は強固だと主張するある人物は、2014年シーズンにはマクラーレンがクルマのカラーリングを変更すると話している。コカ・コーラに合わせて、マクラーレンのクルマが1980年代、1990年代のような赤と白にカラーリングを戻すというのだ。
マクラーレンはエンジンメーカーのメルセデスに合わせて1997年から「シルバーアロー」と呼ばれる銀色のカラーリングを採用している。しかし、メルセデスは2010年から独自チームでの参戦も行っており、こちらもカラーリングは銀色だ。
前出のシルトは、「もしマクラーレンがカラーリングを変更するとすれば、コカ・コーラのような巨大企業のためくらいしか考えられない」とつづっている。なお、マクラーレンはメルセデスとの資本提携をすでに解消しており、2013年からはメルセデスにエンジン代金を支払うことになる。