マーク・ウェバーとレッドブルが契約を延長したというニュースは、フェリペ・マッサ(フェラーリ)にとってもうれしいニュースになったようだ。
マッサはこの数年、深刻なスランプに陥っており、今季序盤はシーズン中に解雇されるのではとのうわさも出ていた。そんな中、今年でレッドブルとの契約が終了するウェバーがマッサの後任としてフェラーリ入りするという憶測もあった。
結局、ウェバーとレッドブルは10日(火)に契約延長の発表を行った。しかしウェバーは発表後のインタビューで、フェラーリとも交渉していたことを明かしている。
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、「5つのビッグチームは2013年シーズンに(ドライバー体制を)変えないだろうとわれわれは予想している」と書いた。
フェラーリのチーム代表であるステファノ・ドメニカリは、2013年シーズンにフェルナンド・アロンソのチームメートになるドライバーについて、ブラジルの『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』とスペインの『Marca(マルカ)』へ次のように語っている。
「いつも言ってきたことだが、われわれは急いでなどいない」
マッサの後任ドライバーの最有力候補であったウェバーが早々とレッドブル残留を決めたこと、さらにはマッサが最近のレースで復調の兆しを見せていることもあり、フェラーリが2013年シーズンのドライバー体制を現状のまま据え置くことも考えられるかもしれない。
イギリスGP後に、フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモーロは次のように語っていた。
「フェリペが週末を通じてとても速く、ハードに攻め、しかも一貫性があったのを見てとてもうれしく思っている」
「それは彼にとっても、われわれにとっても非常に重要なことだった」