先週末のイギリスGPは混乱のグランプリになったが、これによってサーキット責任者が引責辞任することはない。会場となったシルバーストン・サーキットの責任者リチャード・フィリップスが明かした。
金曜、土曜と続いた大雨の影響により、不満の声が多く上がった今年のイギリスGP。F1の最高責任者バーニー・エクレストンは目まぐるしく変化するイギリスの天気に苦言を呈し、ファンの側には、泥の問題に加えて、駐車場や道路の混雑に対する主催者側の不手際に不満を抱いている者も少なくなかった。
そんな事情も相まって、主催者側は7日(土)の観戦を取りやめるよう約2万人のファンに要請し、観戦できなかったファンには対してはチケット代金を払い戻すと約束した。その額は数十万(約数千万円)ポンドに上ると見られている。
イギリス紙『The Daily Mail(デイリー・メール)』に対して「責任の所在は自分にあるのかと自問自答したよ。どうすればこの状況を乗り越えられるのかとね」と口を開いたフィリップスは次のように続けた。
「しかしこれまでも私は、何とかして切り抜けてきたんだ」
「私は現在の自分の地位に満足している。長い間、この役割を担ってきたんだからね。ここまでの道のりは長かったが、このサーキットが非常に素晴らしいものとなっていることは間違いない。この場所で働けるのは本当に光栄だよ。来年もここに居続けられることを願っている」