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MotoGP第8戦決勝、ダニ・ペドロサが優勝

2012年07月09日(月)20:08 pm

日曜日のザクセンリンクサーキットは、8万1,360人の大観衆が詰めかけた。いつもより1時間早い現地時間午後1時に始まったMotoGPクラスの決勝レースは、ドライコンディションで行われ、当サーキットを得意とするD.ペドロサ(レプソル・ホンダ)が2010年、2011年に引き続き今年も優勝。3年連続でドイツGPを制覇した。

ペドロサは、チームメイトのC.ストーナーとともにあっという間に後続を引き離し、激しい優勝争いを繰り広げた。が、最終ラップの12コーナーでストーナーが転倒。チェッカーを受けるわずか数秒前に、ふたりの勝負は決した。この転倒により、その後ろを走っていたJ.ロレンソ(ヤマハ・ファクトリー)が2位へ浮上。A.ドヴィツィオーゾ(モンスター・ヤマハ Tech3)が3位でチェッカーを受けた。CRT勢の最上位は、R.デ・プニエ(パワーエレクトロニクス・アスパル)。11位でフィニッシュして5点を追加し、ポイントランキングでもCRT勢最上位の12位につけている。

決勝時刻の天候は、昨日の雨の予選とは180度異なる好天で、路面温度も41℃に達したが、時間の経過とともに温度は少しずつ下がり、レース終盤にはわずかに雨もぱらつき始めた。しかし、雨量はごくわずかで、レースに影響するほどのものでもなかった。決勝のタイヤ選択は、フロントに関しては柔らかめ選択肢のミディアムコンパウンドを装着した選手は一名のみ。残りの全員が、コーナリングの安定性と耐久性に優れる硬め選択肢のエクストラハードコンパウンドを装着してレースに臨んだ。リアタイヤについては、硬めと柔らかめの選択がほぼ半分ずつに分かれた。柔らかめ選択肢のミディアムコンパウンドの装着は11名、硬め選択肢のハードコンパウンドでレースに臨んだ選手は10名だった。

今回のレースリザルトにより、20ポイントを加算したロレンソは160点で再び単独首位に浮上。優勝したペドロサは25ポイントを獲得して146点、ロレンソから14点差でランキング2位につけている。ストーナーは今回ノーポイントに終わったが、ペドロサからはわずか6点差。チャンピオン争いはますます激しさを増している。次戦第9戦イタリアGPは今週金曜日7月13日から、トスカーナ地方のムジェロサーキットで行われる。

青木信治-株式会社ブリヂストン モータースポーツタイヤ開発マネジャー
「今日は午前のウォームアップからドライコンディションに恵まれ、チームにとってはレースに向けてセットアップの最終調整を行う貴重な機会になりました。ここザクセンリンクサーキットは、タイヤへの負荷が大きなコースです。朝のウォームアップ後に摩耗状態を分析した結果、数名の選手に対しては、全周回でのタイヤ摩耗を考慮して硬め選択肢のハードコンパウンドの使用を推奨させていただきました。全周回を通じて高いグリップレベルを維持できることも、ハードコンパウンドの利点です。今回優勝したダニが最終ラップにファステストラップを記録したところに、その特徴がはっきりとあらわれていると思います」

ダニ・ペドロサ-レプソル・ホンダ・チーム-優勝
「レースに向けて大きくセッティングを振ったために、序盤周回ではバイクの状態に慣れることができず、厳しいレースだった。ケーシーとふたりで後続を引き離してトップを争う展開で、勝負は最終ラップになると思っていた。ブレーキングには自信があったので、最後まで攻め続けることができた。今シーズンはずっと表彰台を獲得してきてもなかなか勝てなかったので、ようやく優勝できて本当にうれしい。自分を支えてくれているチームと周りの人々に心から感謝したい」

今回の全ライダーへの供給タイヤ
今回の供給タイヤ:
[スリック]
フロント-ソフト、ミディアム、エクストラハード
リア(左右非対称)-ミディアム、ハード
[ウェット]
ソフト(メイン)、ハード(予備)

(ブリヂストンのプレスリリースより)

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