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MotoGP第8戦予選、ケーシー・ストーナーが今季4度目のポール

2012年07月08日(日)13:18 pm

第8戦ドイツGPが、ザクセンリンクサーキットで始まった。旧東ドイツ領ケムニッツ郊外にあるこのサーキットには、毎年総計で20万人を越える大観衆が詰めかける。ちなみに、昨年実績は23万0133人。このコースは、シーズン18戦のなかでも米国ラグナセカに次いで全長が短く、高低差も大きいという特徴がある。さらに、左10右3とコーナーの方向に極端な差があるため、特に左側の耐久性に厳しいサーキットだ。そのために、今回のレースでは、左右非対称コンパウンドのリア用タイヤは、柔らかめ、硬めの両スペックとも、従来以上の耐熱構造を備えたものを用意している。フロントタイヤに関しては今年の通例で、温度条件が低くなった場合を考慮してソフトコンパウンドも準備をした。ウェットタイヤは、メインがソフトコンパウンドで、予備がハード、という選択肢になっている。

土曜日は、午前のフリープラクティス3回目と午後の予選が、ともにウェットコンディションのセッションになった。午後1時55分から1時間にわたって行われた予選では、終盤に7名の選手が次々とトップタイムを塗り替える激しい争いになったが、最後は2011年チャンピオンのC・ストーナー(レプソル・ホンダ)が1分31秒796のタイムを記録し、ポールポジションを獲得した。0.193秒差で2番グリッドを獲得したのは、B・スピース(ヤマハ・ファクトリー)。ストーナーのチームメイト、D・ペドロサが3番グリッドにつき、ホンダとヤマハのファクトリー勢がフロントローを占拠した。CRT勢の最上位はA・エスパルガロで4列目10番グリッドから明日の決勝を迎える。

午前のフリープラクティス3回目が始まる頃は軽い雨模様だった天候も、午後の予選時刻には本格的な強い雨となった。コースの場所によっては水たまりも発生し、選手たちにとってはセッティングに悩むセッションとなったが、やがて終盤になると路面は少しずつ乾きはじめてトラクションを稼ぎやすくなり、これが予選最後の息詰まるタイムアタック合戦をはからずも演出することになった。

明日の日曜日は、午前9時30分からウォームアップ走行が行われ、決勝レースは現地時刻の午後1時(日本時間午後8時)にスタートし、全30周回で争われる。

青木信治-株式会社ブリヂストン モータースポーツタイヤ開発マネジャー
「今日は午前午後とも雨の中での走行になりましたが、それぞれ雨の強さが違っていたために、両セッションのコンディションも異なる路面状況になりました」

「午前のフリープラクティス3回目では雨の量も少なく、路面の水たまりもわずかなものでしたが、午後の予選では雨が激しくなり、コースの場所によっては水浸しの状態になりました。選手たちの体感したグリップレベルも、この両セッションでかなり異なっていたと思います」

「ここザクセンリンクサーキットの路面はタイヤにかかる負荷が非常に大きいのですが、今回のウェット用タイヤ主供給となっているソフトコンパウンドのタイヤ摩耗率は、きわめて平常なものでした。しかしながら、チームはレース用セットアップの要件次第では、ハードコンパウンドのウェット用タイヤも選択できるようになっています。明日の天候は雨の可能性が強いようです。予選の上位7選手はいずれも似たようなレースペースなので、決勝はいつものザクセンリンクの例に違わず、大接戦になるのではないかと思われます」

今回の供給タイヤ:
[スリック]
フロント-ソフト、ミディアム、エクストラハード
リア(左右非対称)-ミディアム、ハード
[ウェット]
ソフト(メイン)、ハード(予備)

(ブリヂストンのプレスリリースより)

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