NEXT...F1開催スケジュール

マリア・デ・ビロタのテスト実施に問題はなかったとマルシャ

2012年07月08日(日)13:06 pm

テスト走行中のクラッシュで病院に搬送されたマルシャのマリア・デ・ビロタの容態は、「危険な状態」から「生命に別状ない」になり、イギリスの病院での治療が続けられている。

右目を失明したことがすでに明らかとなっているデ・ビロタは、薬で昏睡状態にされて6日(木)に再手術に臨んだ。

マルシャは「マリアはいい状態ではないが、治療の甲斐もあり事故直後よりも良くなっている」との公式声明を発表している。

また、チーム代表のジョン・ブースは『Bild(ビルト)』紙にこう語った。「マリアの脳の腫れは悪化していない」

「これは朗報だ。しかし、マリアが完全に回復するまでは長い時間がかかるだろう。いまは、1日いちにち、1時間1時間(が勝負)だ」

事故発生の報道から間を置かず、意識があると報じられていたデ・ビロタだが、本人も何が起きたかを理解していることをブースが明かしている。

「マリアは覚醒状態にある時間も長い。しかし、長時間の手術を終え、なるべく早い回復のために、と医師たちの判断によって薬で眠らされている」

低速走行中に突然クルマが加速して運搬用のトラックに衝突したこの事故では、FIA(国際自動車連盟)のスーパーライセンスを持たず、経験の浅いデ・ビロタを2012年型車に乗せて空力関係の直線テストを行ったマルシャの怠慢も指摘されているが、ブースはこの意見に反論している。

「われわれに怠慢はなかった。経験の浅いドライバーを訓練し、経験を積ませるのはチームにとって普通のやり方だ」

「それに、マリアがF1のクルマに乗ったのは今回が初めてではない」

デ・ビロタの容態が安定を見せてきたため、事故の原因にも目が向けられ始めている。しかし、ブースは事故原因について口を閉ざしたままだ。

「(事故原因は)話せない。今はまだ」

「ほかの国とは違って、イギリスでは非常に細かい手続きがあるんだ。事故の経緯の調査は、チームだけでなく調査団体とともに行わなければならない」

デ・ビロタが衝突した運搬用トラックが、なぜコース脇のクルマがぶつかる可能性のある位置に停められていたかなどについても、「話せない」とブースは言う。

この事故がマルシャに「深刻な状態」をもたらすかについて、ブースは「今言えるのは、イギリスでは安全がとても重要視されているということだけだ」と語っている。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック