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マクラーレン代表、不振の原因を新メンバーに求めず

2012年07月07日(土)12:46 pm

マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュは、チームのスポーティングディレクターを務めるサム・マイケルを擁護する姿勢を見せている。

2012年からマクラーレンに加入したマイケルは、前年まで所属していたウィリアムズがチーム創設以来最悪の成績でシーズンを終えた責任を取ってチームを離れていた。

開幕以来、マクラーレンで相次ぐクルマのトラブルやピットストップでのミスの原因をマイケルに求める声もあるが、チーム代表のウィットマーシュは、ここ数戦でマクラーレンが記録したピットストップ時間は、チームの歴史上最短レベルであると主張している。

『Telegraph(テレグラフ)』のトム・ケイリー記者は、ウィットマーシュのこの発言を「(サッカーで)この世で最も美しいゴールを決めながらも、その後で5点取られたと言っているようなもの」と皮肉っている。

しかしウィットマーシュは、マイケルには挽回のチャンスがあると話す。

「マイケルはいい仕事をしてくれているよ」

「今のわれわれは、世界最高のレースチームではないかもしれない。来年はもう少し、厳しい目が向けられることになるだろうね」

チームの不振の原因を加入したばかりのマイケルに求めないウィットマーシュの姿勢は、そのまま自分にかかるプレッシャーも軽くしているようだ。

ウィットマーシュがマクラーレンのチーム代表の座をロン・デニスから引き継いだ2009年以来、チームはタイトルから遠ざかっているのだ。

それでも、ウィットマーシュは「いいかい、あのね、やっかいな問題を抱えているとは思っていないんだよ、本当に。けれど、この先われわれがタイトルを取ったとき、そのときには、私への評価は変わるはずだ」と主張する。

しかし、ウィットマーシュ体制ではマクラーレンのタイトル奪取は不可能だとする声があるのもまた、事実だ。このところチームへのプレッシャーを高めているマクラーレン・グループ会長のデニスについて聞かれたウィットマーシュはこう話している。

「ロンと私は少し面白い関係なんだ」

「常に明るい関係ではないよ。チーム代表になりたいと思っている人がいるとしたら、それはデニスだね。けれど、ロンからプレッシャーを受けたことはない。外部からのプレッシャーも、本当にないよ」

「結局、プレッシャーというものは自分の中からくるものなんだね」

「来年が、チーム創設50周年だということは私もよく分かっている。そして、その間にチーム代表を務めた人物はたった4人なんだ。ブルース・マクラーレン、テディ・メイヤー、ロン、そして私だ」

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