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批判集中のジャン・エリック・ベルニュ「状況は良くなるはず」

2012年07月06日(金)11:18 am

不振の続くルーキーのジャン・エリック・ベルニュ(トロ・ロッソ)が、F1での自分の「状況は良くなるはずだ」と話した。

22歳のベルニュは今シーズン、トロ・ロッソからF1にデビュー。前回のヨーロッパGPでは、不可解な動きをしてヘイキ・コバライネン(ケーターハム)に接触、これに対して次戦イギリスGP(8日決勝)で10グリッド降格と、罰金2万5,000ユーロ(約250万円)という厳罰が下されている。

トロ・ロッソの兄弟チームであるレッドブルのアドバイザーで、ドライバー育成責任者のヘルムート・マルコは、ヨーロッパGP前に「ベルニュはあまりにも荒っぽい」と批判していた。

トロ・ロッソは、レッドブルの若手ドライバー育成チームという側面を持つが、昨年末でハイメ・アルグエルスアリとセバスチャン・ブエミの若手ドライバー2人を同時に解雇して関係者を驚かせた。2人とも若手としては評価されていたが、それでも十分ではなかったようだ。

こうしたことから、ベルニュは来年シートを失うのではないかと見られている。

ベルニュは、スペインの『El Confidencial(コンフィデンシャル)』の取材に対して次のように語った。

「F1で覚えなきゃいけないことの中には、膨大な仕事量をこなすことがある。学ぶことや理解することがたくさんあるんだ」

「例えば、タイヤを理解するのは難しい。結果はまだ出ていないけれど、僕は毎レース、一歩一歩成長している。状況は良くなるはずだよ」

またベルニュは、下位カテゴリーと比べてF1が大きく違うことに驚いたと述べた。

「どのカテゴリーでも、一段ずつ上がる。でもここ(F1)は、どことも違う」

「ほかではルーキーだと感じたことなんてなかった。でもF1では、すでに経験が10年、中には15年もあるドライバーを相手に戦うんだ。当然、より複雑なんだよ」

「ほかのカテゴリーで、テクノロジーの知識をこんなに学ぶことはできないね」

ベルニュの立場をさらに危うくする要素がある。混戦の2012年シーズン、ライバルの中団チームが躍進する中で、トロ・ロッソは後れを取っているのだ。チーム不振の責任の矛先が、ドライバーに向けられる可能性もある。

「今年は、排気周りに変更があった」とベルニュはチーム不振の理由に触れた。「もう自分たちのシステムを開発したチームもあるけれど、僕たちは一番遅れている」

「今はうまくいっていないけれど、努力を続けている。解決できたら、また元の位置に戻れるはずだ」

またベルニュは、F1の1年目にレッドブルからノルマを課されたり期限を切られたりはしていないと明かした。

「ノルマはないよ。可能な限り学ぶ努力をすることと、クルマに乗っていい仕事をすることだけだ」

「それから、確かにダニエル(リチャルド/チームメート)のほうが多少経験はあるし、彼に追いつくにはもっと努力する必要がある。でも、特に問題はないよ」とベルニュは自信を見せた。

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