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ザウバーとウィリアムズがイギリスGPで強さを発揮か

2012年07月03日(火)18:06 pm

今週末シルバーストン・サーキットで開催されるイギリスGP(7月8日決勝)では、ウィリアムズとザウバーも優勝候補の一角に数えられることになりそうだ。

高速コーナーが多いシルバーストン・サーキットはウィリアムズのクルマに合っていると考えられている。今年の第5戦スペインGPでパストール・マルドナードがウィリアムズに7年ぶりの優勝をもたらしたが、その舞台となったバルセロナのカタルーニャ・サーキットもシルバーストンによく似たレイアウトだったからだ。

「バレンシア(前戦のヨーロッパGP)でのクルマのスピードはとても期待がもてるものだったし、今度のレースにもいくつかの改良部品が導入されることになっている」とマルドナードも自信を覗かせる。

ザウバーのC31(2012年型車)も今年はここまでに2回表彰台に上っているが、ザウバー代表のペーター・ザウバーはドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に「われわれはシルバーストンでも強いはずだ」と語っている。

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、GPSによる計測の結果5月にカタルーニャ・サーキットで開催されたスペインGPでザウバーC31が全体を通じて最速のペースを刻んでいたことが判明したことに触れ、ザウバーは今週末のイギリスGPで「密かに初優勝をもくろんでいる」と伝えている。

現在ポイント争いでドライバー部門のトップにいるフェラーリのフェルナンド・アロンソは、前戦ヨーロッパGPで勝利したことで今年複数のレースで勝利した唯一のドライバーとなるとともに、まさに今年のチャンピオン候補の筆頭に上ってきている。だが、アロンソが駆るフェラーリは今シーズンにおける最高のクルマというわけではない。

また、ロータスも今季はここまで速さと一貫性を示している。だが、どちらかと言えば気温が高めのほうが合っているロータスにとっては、シルバーストン・サーキットが位置するノーサンプトンシャー地域では気温がそれほど高くならないために、今週末のイギリスGPでは苦戦を強いられると考えられている。

一方、マクラーレンはかなり自信があるようだ。ジェンソン・バトンは今週、「クルマはサーキットにあっているはずだ。(今年は)ちょっと波があるけど、でもうまくやれるはずだと感じている」と話している。

しかし、間違いなく、優勝の本命はレッドブルだろう。前戦ヨーロッパGPでは、オルタネーターの不具合によってリタイアとなってしまったものの、それまではセバスチャン・ベッテルが圧倒的な強さでレースを支配していた。

マクラーレンのルイス・ハミルトンは『Guardian(ガーディアン)』に次のように語っている。

「こないだのレースでのベッテルの速さはとんでもなかった」

「10周かそこらで20秒も差をつけられてしまったんだ。話にならないよ」

「(イギリスGPでは)レッドブルとフェラーリ、そして僕たちによる優勝争いになるだろう。でも多分ほかのドライバーもこれに加わってくるかもしれないね」

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