レッドブルのセバスチャン・ベッテルが、F1を統括するFIA(国際自動車連盟)から、マナーに注意するようにとの警告を受けたとドイツの『Kolner Express(ケルナー・エクスプレス)』が伝えている。
ベッテルは前戦ヨーロッパGP決勝をリタイアで終えた後、自分が大差をつけてリードしていた場面でセーフティカーが導入されたのは、その優位性を奪うための策略だったのではないかと語っていた。
そのことに関して、DMSB(ドイツモータースポーツ連盟)会長のハンス・ヨアヒム・シュトックが、そういう発言をすることは「スポーツマンらしからぬ行動」とみなされるため、ベッテルはもっと注意すべきだと語るとともに、「セバスチャン・ベッテルは潔く負けることも学ばなければならない」とコメントした。
だが、『Kolner Express(ケルナー・エクスプレス)』によれば、こうしたベッテルの発言はやはりFIAの目にとまることになり、FIAは非公式ながらベッテルに対し「保護観察」的措置をとることとなった模様だ。
ベッテルは、すでに今年の第2戦マレーシアGP決勝において、周回遅れとなっていたHRTのナレイン・カーティケヤンと接触事故を起こした際、カーティケヤンに対して「キュウリ野郎(間抜けの意)」と罵(ののし)り、中指を立てたことで、FIA会長のジャン・トッドに目をつけられていたとされる。
『Kolner Express(ケルナー・エクスプレス)』には、匿名のFIA職員が次のように語る談話が掲載されている。
「ベッテルは、うまくいかないことがあると、しばしば乱暴な言い方をすることがある。それは決して褒められることではない」