今年で連続13年目となるF1シーズンを迎えているマクラーレンのジェンソン・バトン。開幕戦で通算13勝目となる優勝を果たしてからは、第3戦の中国GPで2位に入ったものの、それ以降のレースでは表彰台からも遠く離れ、スランプとも言える状況に陥っている。
さらに、今週末シルバーストン・サーキットで開催されるイギリスGPはバトンにとって勝てないというジンクスのあるレースだ。しかし、バトン自身は、母国のイギリスGPでもやはり勝てないだろうというような弱気の発言をするつもりはないとしている。
だが、過去の成績を見てみても、バトンがシルバーストンで勝利する確率は高くはない。バトンがF1デビューを果たした2000年以来、シルバーストンではいまだかつて1度も先頭に立ってレースをリードしたことがないばかりか、バトンはこれまでイギリスGPで表彰台に上ったことさえない。
「僕の棚に欠けている一番大きなトロフィーがイギリスGPのものなんだ。本当にくやしいよ」とバトンも認めている。
バトンはこれまでに、ウィリアムズ、ベネトン、BAR、ホンダ、2009年にはチャンピオンとなったブラウンGPで、そして2010年からはマクラーレンでイギリスGPに臨んできた。しかし、これまでの最高位が4位だというのはバトン自身も少し不思議だと認めるところだ。
欧米諸国で13という数字は不吉なものとして忌み嫌われるものだが、13年目のシーズンに対して縁起が悪いと感じているかと問われたバトンは次のように答えている。
「ここまでの4レースは縁起が悪かったみたいだから、今度のイギリスGPでは方向転換していい方向へ向かうことになると期待しているよ」
「僕はジンクスだなんて言うつもりはない」
「今は単に不運が続いているだけだし、そのほかのときはいいクルマを持っていなかったということだと思っているよ」