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マクラーレン、プルロッド式フロントサスペンション採用か

2012年07月01日(日)21:09 pm

今年フェラーリが採用したプルロッド式のフロントサスペンションを、2013年から導入するようマクラーレンが検討中のようだ。

これはスペイン紙『Marca(マルカ)』が報じたもので、記事ではイタリアの有力筋からの情報とされている。

プルロッド式とは、車体とホイールを結ぶサスペンションの方式の1つであり、タイヤが持ち上がるときにロッドがスプリングなどを引っ張ることで作動し、正面から見るとロッドは逆ハの字形となる。スプリングなどのパーツを車体の下に設置することにより、低重心化が期待される。フェラーリでは、低重心化のほかにも空力面も考慮してプルロッドを採用したと言われている。F1でプルロッドが採用されたのは、2001年のミナルディ以来11年ぶりのことだ。

フェラーリは今季に向け、プルロッド式のサスペンションを搭載したF2012を発表し、周囲を騒然とさせた。しかしシーズン序盤は苦戦の連続であったことから、同チームはこのシステムをあきらめるかに思われていた。

ところが改善を続けた結果、最近になってようやく大きな進歩が見られるようになり、フェラーリのエースであるフェルナンド・アロンソはもちろん、チームメートであるフェリペ・マッサの調子も段々と上がってきた。

そしてこの成果を目にしたマクラーレンの技術責任者パディ・ロウが、プルロッド式フロントサスペンションに目を付けたというわけだ。

『Marca(マルカ)』によると、ロウは「MP4-28(2013年型車)の研究開発へ向けた下準備として、フェラーリのフロントに細心の注意をはらっている」そうで、このシステムを「ディフューザーへとより多くの風を送る方法として、非常に有意義だと考えている」ようである。

なお当のフェラーリは今週、テストドライバーを務めるマルク・ジュネが、スペインのイディアダにおいて空力関係の直線テストに臨んだばかり。そしてフェラーリ会長ルカ・ディ・モンテゼモーロは、今シーズン唯一2勝を挙げ、ランキングで2位以下を大きく引き離しているアロンソでさえも安心してはいられないと述べた。

「心配しているのは間違いない。シルバーストン(イギリスGP/7月8日決勝)、ホッケンハイム(ドイツGP/7月22日決勝)、ブタペスト(ハンガリーGP/7月29日決勝)という非常に厳しいレースが3つも控えているし、(前戦ヨーロッパGPでは)レッドブルの強さを実感してしまったからね」

「目標達成のためには、前進あるのみだ」

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