NEXT...F1開催スケジュール

バレンシアでのF1開催終了を望む声

2012年06月22日(金)21:54 pm

もし、今週末のレースがバレンシアにとって最後のF1となっても、それを悲しむ声はほとんど出ることはないだろう。それどころか、2012年のレース開催に対して反発する声が日増しに大きくなってきているようだ。

「Circuit Ubra No」と称する抗議団体は、スペインが経済危機の真っただ中にある今、レースは中止されるべきだという手厳しい抗議内容の手紙を、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)あてに出していた。

「レースはほんの一握りの人間にしか関係のない幻想を作り出すだけだ」とアロンソにあてた手紙には記されている。

また、バレンシアでのF1開催が今年限りになることを示唆する兆候もある。そして、もしスペインがこれまでの1年に2レース開催から、1年ごとにバレンシア(現ヨーロッパGP)とバルセロナ(現スペインGP)で交互に開催する方向へ予定通りに進んでいった場合、2013年からはメキシコが後任の候補地として浮上している。

バレンシアの市街地サーキットで初めてレースが行われた2008年には11万人を超える観客が駆け付けていた。しかし、今シーズンは45,000席を埋めることにも主催者は苦労しているのが現状だ。

また、一部の消防団員が「ボランティア」として今週末の職務にあたることを拒否しているというニュースも出てきた。

バレンシア市は「F1の開催に背を向けている」と『El Pais(パイス)』紙は報じ、24日(日)の決勝レースへ実際に足を運ぶ観客の数は3万人以下になるのではないかと推測している。

「Circuit Ubra No」はアロンソに対し、サーキット周辺の住民が味わっている「屈辱や不便さ、困難」を理解するために「ヘルメットを脱げ」と要求した。

そしてほかの抗議団体の広報担当者は、F1は「バレンシアにとって災難だ」であるとバレンシア市長のアルベルト・ファブラに気付かせるため「ほかの(F1開催)方法を探るのはやめろ」と迫っていた。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック