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ケーターハムグループが新CEOの就任を発表

2012年06月20日(水)13:50 pm

ケーターハムカーズ、ケーターハムコンポジッツ、CTI(ケーターハム・テクノロジー&イノベーション)、そしてケーターハムF1チーム各社の親会社であるケーターハムグループが19日(火)に声明を出し、これまで同社でCEO(最高経営責任者)の職にあったアンサー・アリが退任し、前ケーターハムカーズCFO(最高財務責任者)であったグラハム・マクドナルドが、新たにグループCEOに就任することを明らかにした。この異動は両者の合意に基づいて行われるものだとしている。

マクドナルドはこれまでアリ前CEOとともに、ケーターハムカーズをグループの中核企業として成長させるために積極的な役割を担ってきていたが、今後はCEOという立場で同社を率いてゆくことになる。

このほどCEOの職を辞することとなったアリは2005年にケーターハムカーズの創設者であるナーン家から同社を買収し、以後その経営にあたってきていた。アリは伝説的な車であるセブンの再生活動など、同社のエンジニアリングの方向性の抜本的な変更計画を監督するとともに、モータースポーツを中心に置き、それまで大手メーカーがほとんど目を向けることのなかったユーザー層へ奉仕するという精神のもと、レースカーの性能を誰もが体験できるようなクルマ作りを推進。社内に革新を常とする伝統的な精神や、起業家としての姿勢といったものを築きあげることにより、ケーターハムカーズの長期的安定化を推し進めてきていた。

ケーターハムカーズは2011年にマレーシアの実業家トニー・フェルナンデスによって買収され、当時フェルナンデスが率いていたチーム・ロータスも今季からケーターハムという名称に変更されている。アリは今後ケーターハムグループを離れ、別の事業を行うとしている。

ケーターハムグループ会長のフェルナンデスは声明の中で次のように語っている。

「この機会を借りて、アンサー(アリ)がこれまで何年にもわたってケーターハムブランドのためにやり遂げてくれた全てのことに感謝の意を表したい。彼のリーダーシップなくしてはケーターハムが今日のように世界的な名声を得て、収益をあげられる企業にはなっていなかっただろう。また、もし彼が率先してわれわれとの話し合いの機会を設けてくれていなかったら、われわれがケーターハムの名のもとに働くこともなく、ケーターハムを今日のような人もうらやむ地位に押し上げることもなかっただろう」

「われわれは今、ケーターハムグループとケーターハムカーズ拡大の新たな段階に入ろうとしている。グラハム(マクドナルド)はその職務を引き継ぎ、会社をリードしてゆくにあたってまさにうってつけの人材だ。彼の経験と献身がケーターハムカーズの物語をスムーズに第2章へと移してゆく力となってくれるだろう」

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