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未だにくすぶっているカスタマーカー問題

他チームが開発・製造した車体、いわゆる「カスタマーカー」をめぐる問題は、まだF1界で完全に終結してはいないかもしれない。

大規模のF1チームが完成形のクルマを小規模チームに販売することを許可するという計画は先のカナダGP期間中に頓挫（とんざ）したという話題が、先日パリで開催された世界モータースポーツ評議会の会議の直前に浮上していた。

だがイタリアの 『Autosprint（オートスプリント）』紙は、FIA（国際自動車連盟）は先週の金曜日にパリで行われた会合の中で、カスタマーカーを承認する「可能性について議論した」と指摘している。

FIA会長のジャン・トッドは、コスト削減に向けた各チームからの要望をめぐって「活発な議論」が交わされていることを認めているが、このニュースはそれを追従する形で報じられた。

F1の統括団体であるFIAは「車体開発での支出にさらなる制限を設けるための、技術規定におけるあらゆる改正案」を、6月末を迎える前の段階で決定する必要があると付け加えている。

そして「選手権に参戦している全てのチームを公正、かつ公平な方法で救済することが目的である」としている。