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MotoGP第6戦決勝、ホルヘ・ロレンソが優勝で今季3連勝

2012年06月18日(月)8:53 am

決勝日のシルバーストーンサーキットには6万人を越える大勢のMotoGPファンがが詰めかけた。イギリスの観衆が見守る中、J・ロレンソ(ヤマハ・ファクトリー)が勝利。3連勝でシーズン4勝目を挙げた。ロレンソは、レース中盤までトップを走行していたC・ストーナー(レプソル・ホンダ)を、全周回の折り返し地点となる11周目にオーバーテイク。この周回にストーナーと4回順位を入れ替える熾烈な争いを演じた。その後、徐々にリードを築いて最後は3秒差でゴール。ストーナーは2位、チームメイトのD・ペドロサが3位に入った。ポールポジションスタートのA・バウティスタ(サンカルロ・ホンダ・グレシーニ)は最後までトップ3台に迫る快走を披露。自己ベストの4位でチェッカーを受けた。CRT勢の最上位は、A・エスパルガロ(パワーエレクトロニクス・アスパル)の11位で、チームメイトのR・ド・プニエが僅差の12位だった。

現地時間の午後1時に始まるレースは、選手たちがスターティンググリッドについた時刻に黒い雲が空を覆い、雨の気配も感じさせたが、その後崩れることはなく、最後までドライコンディションを保った。レース終盤には陽も射して、路面温度は28度にまで上昇した。レーススタート時には天候が崩れる可能性もあったため、V・ロッシ(ドゥカティ)を除く全選手がリア用に柔らかめ選択肢のミディアムソフトコンパウンドを装着。フロント用タイヤに関しては、ブレーキング時の安定性に優れる硬め選択肢のミディアムコンパウンドと、ウォームアップ性能に優れる柔らかめ選択肢のソフトコンパウンドに好みが分かれた。

今回の勝利で25点を獲得したロレンソは、ストーナーとのポイント差を25点に広げ、3位に入ったペドロサはストーナーとの差を14点に詰めた。緊迫するチャンピオン争いは、次戦からいよいよシーズン中盤へさしかかる。

山田宏-株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネジャー
「今日の決勝は各集団で激しいバトルが繰り広げられ、とても素晴らしいレースになりました。新構造のフロントタイヤのウォームアップ性能は良好で、選手たちは1周目から自信を持って攻めることができたために、レース序盤から速いペースになりました。ヤマハのマシン性能をフルに発揮したホルヘの走りも素晴らしいものでしたが、負傷を追って最後尾スタートになったカルが、強烈な意気込みとパフォーマンスで6位でゴールしたことも非常に印象的でした。
 今日の決勝日も天候は不安定で、選手たちはタイヤの選択が難しかったと思います。我々はこのシルバーストーンの気象状況に備え、このレース用にリアタイヤのコンパウンドを見直しました。また、今回からフロントタイヤがすべて新構造に切り替わっていますが、その相乗効果で、選手たちはこのレースウィークの難しいコンディションに充分な対応ができたと思います」

青木信治-株式会社ブリヂストン モータースポーツタイヤ開発マネジャー
「今朝のウォームアップ走行は幸いにも雨に降られることがなかったので、選手とチームは決勝レースに備えたタイヤ選択の可能性をそれぞれに試すことができたようです。決勝レースで選手たちがグリッドにつく際に、わずかな雨の兆候があり、一名を除く全選手が万が一の場合に備えてリア用に柔らかめのコンパウンドを選択しました。フロントタイヤの選択は分かれ、実際に、激しいバトルを展開したホルヘとケーシーはそれぞれ違うコンパウンドを装着していました。新構造のフロントタイヤは、硬め柔らかめ双方がこのシルバーストーンで、全周回を通じて良好に作動しました。とてもうれしく思います」

ホルヘ・ロレンソ-ヤマハ・ファクトリー・レーシング-優勝
「レース序盤は6番手で、トップ集団がとても速いペースだったから、少し不安になった。でも、じっくりとチャンスを見計らっていると、先頭グループのペースが落ち始めた。やがて前に追いついて、ケーシーといいバトルを展開した。幸いにも自分のほうがペースが良く、アドバンテージがあった。今シーズンはここまで完璧な展開なので、ヤマハの素晴らしい仕事ぶりには本当に感謝をしているんだ」

今回の全ライダーへの供給タイヤ
[スリック]
フロント-ソフト、ミディアム /リア(左右非対称)-ミディアムソフト、ミディアム
[ウェット]
ソフト(メイン)、ハード(予備)

(ブリヂストンのプレスリリースより)

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