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MotoGP第6戦予選、アルバロ・バウティスタがポールポジション獲得

2012年06月17日(日)9:12 am

第6戦イギリスGPの舞台はノーザンプトン地方のシルバーストン・サーキット。バーミンガム北部のドニントンパーク・サーキットから当地へ開催地が移って、今年で3回目だ。イギリスGPは温度条件が良くないことが多く、今回も路面気温ともに低い温度のレースウィークになった。

この低温条件に対応するため、特に今回のレースではリア用タイヤの左右非対称コンパウンドに工夫を施した。硬めコンパウンドは右側にミディアム、左側にソフトという組み合わせ。柔らかめコンパウンドは右側にミディアムで左側がエクストラソフトという組み合わせになっている。また、フロントタイヤに関しては、このレースから供給する9本すべてが新構造に切り替わり、今回は硬めがミディアムコンパウンド、柔らかめがソフトコンパウンドを採用している。ちなみに、ウェットタイヤはソフトコンパウンドがメインで、予備としてハードコンパウンドも準備をしている。

土曜午後1時55分から始まった予選では、A・バウティスタ(サンカルロ・ホンダ・グレシーニ)が2分03秒303のタイムを記録し、自身MotoGP初となるポールポジションを獲得した。バウティスタは、予選終盤に雨が降りはじめる寸前に、リア用に柔らかめコンパウンド、フロント用は硬めコンパウンドというタイヤの組み合わせで最速タイムをたたき出した。バウティスタに続く2番グリッドは、B・スピース(ヤマハ・ファクトリー)。昨日来の好調さを予選でも発揮した。3番グリッドはC・ストーナー(レプソル・ホンダ)。CRT勢最上位はA・エスパルガロ(パワーエレクトロニクス・アスパル)。チームメイトのR・ド・プニエに0.02秒先んじて、4列目11番グリッドを獲得した。

今日のコンディションは昨日と同様に、風が強く吹いてときおり雨の降る一日になった。予選時の路面温度は20℃をわずかに上回る程度で、グリップレベルも低く、午前のフリープラクティス3回目と午後の予選を通じて、特にリアタイヤは柔らかめのコンパウンドが広く使用された。その一方で、フロント用は硬めコンパウンドを好む選手も多く、明日の決勝レースでは、好み次第で硬めと柔らかめ双方のコンパウンドが使用されることになりそうだ。

明日の決勝日は、現地時間の午前10時(日本時間午後6時)にウォームアップ走行が行われ、レースは現地午後1時(日本時間午後9時)にスタートし、全20周で争われる。

青木信治-株式会社ブリヂストン モータースポーツタイヤ開発マネジャー
「昨日同様に今日の天候も不安定で、選手たちにとっては困難な一日になったと思います。この冷えたコンディションでは、柔らかめのコンパウンドが広く好まれたようですが、フロント・リアともに多くの選手が硬めコンパウンドも試すことができました。明日のレースがドライコンディションになるならば、特にフロントの選択は硬めと柔らかめに大きく分かれるのではないかと思います」

「ここシルバーストーンに向けてリア用スリックタイヤのコンパウンドを見直したことは、この厳しいコンディション下で非常によく作動していたことを見ても、正解だったといえるでしょう。また、新スペックのフロントタイヤのパフォーマンスについても、選手たちから非常にいいフィードバックを得ています。明日の天候がどうなるのかはなんともいえませんが、たとえどのような状況になっても充分に対応できるだけの選択肢を用意できていると考えています」

今回の供給タイヤ:
[スリック]
フロント-ソフト、ミディアム /リア(左右非対称)-ミディアムソフト、ミディアム
[ウェット]
ソフト(メイン)、ハード(予備)

(ブリヂストンのプレスリリースより)

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