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インディ第8戦決勝、ライアン・ハンターレイが優勝、佐藤琢磨リタイア

2012年06月17日(日)15:24 pm

インディカー・シリーズ第8戦ミルウォーキー決勝が行なわれ、ライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)が優勝した。エンジン交換で10グリッド降格となった佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は24番手からスタートし、11番手まで浮上するもリタイアとなった。以下、ホンダのリリース。

ザ・ミルウォーキー・マイルでのシリーズ第8戦は、雨のためにスタートが約1時間半遅れでスタートが切られました。午後2時にエンジンスタートの声がかけられると、伝説のオーバルに集まったインディカーファンは大きな歓声を上げ、25台は225周のレースへと旅立ちました。気温は予選に比べて明らかに低かったのですが、スタート直前の雨は路面に擦り付けられたタイヤのラバーを流し、グリップを下げていました。

インディ500、テキサスとオーバルでのホットなレースが続いたこともあり、ミルウォーキーに集まったファンは熱心にレースに見入り、225マイルに渡って繰り広げられたバトルを見守りました。コーナーのバンクは6度と小さく、ほぼフラットに見える1マイルオーバルでのレースは、今年も順位変動が激しく、まさに目を離せないエキサイティングなものとなりました。

Hondaドライバーの最上位はアレックス・タグリアーニ(Bryan Herta Autosport)。予選13番手から今季自己ベストとなる7位でゴールしました。インディ500からHondaエンジンユーザーとなったタグリアーニは、デトロイトでの第6戦から3戦続けてトップ10フィニッシュ。しかも、1レースごとに順位を上げて来ています。

その一方でポールポジションからスタートしたダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)は、ハンドリング悪化でポジションを下げ、194周目のターン3でクラッシュしました。直前のラップでポジション争いをしていた相手にラインを塞がれ、イン側の縁石に乗り上げたことでサスペンションの一部を壊したのが、その理由と見られています。

佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、予選順位は14番手でしたが、予定外のエンジン交換により24番グリッドからの戦いとなりました。レース序盤から着々とポジションを上げていった佐藤は、1回目のピットストップ時にもポジションアップに成功し、13番手まで順位を上げる順調な戦いを進めていました。2回目のピットストップではポジションダウンがありましたが、その後のリスタートでばん回、トップ10入りが目の前という11番手を走っていました。

しかし、103周目のリスタートの後、ライバルと競い合っていた佐藤は、ターン1~2で周回遅れのマシンにラインを塞がれてスピンし、マシンの左後方からセイファーバリアにヒット、リタイアを喫しました。4戦連続でスタート時より大きくポジションを上げるレースを戦っていながら、アクシデントによって4戦ともゴールまで走りきることができていません。

シリーズ中盤のオーバル3連戦は、来週のアイオワ・スピードウェイまで続きます。0.875マイルと、シリーズで最も短いオーバルですが、バンクの傾斜14度とミルウォーキーとは対照的なオーバルでの戦いです。

佐藤琢磨
「いいスタートが切れたレースでした。数周で順位は安定し始めましたが、そこからも1つずつ順位を上げて行くことができていました。クリーンエアを浴びての走りでは、とてもいいペースを保てており、レースのリーダーたちを追いかけていました。ピットストップでは順位をいくつか落としたこともありましたが、問題なくレースに戻れていました。レース半ばのリスタートの後、何台かのマシンとサイド・バイ・サイドで走りました。そのうちの1人がジェームズ・ジェイクス(Dale Coyne Racing)でした。彼はその時点で周回遅れでした。しかし、ターン4からサイド・バイ・サイドになり、メインストレートを通過し、そのままターン1へと進入しました。私はインサイドで、狭いところへと追いやられました。コースのイン側深く入ると、そこは非常に滑り易く、何とかマシンをコントロールしようとがんばったのですが、マシンはスライドを始めました。レースをフィニッシュまで走りたい。そう強く思っていただけに、非常に残念です」

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