毎年F1ブラジルGPが開催されてきたサンパウロのインテルラゴス・サーキットが、大規模な改修を行う。その計画を、F1の最高責任者バーニー・エクレストンが承認した。
この改修計画は、13日(水)にロンドンのエクレストンのオフィスに提出されたと『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』紙が報じた。
同紙は、今回の全面的な改修計画をエクレストンが承認したことで、F1の開催が契約の切れる2014年以降も、少なくとも2020年までは、基本的に主催者に保証されたことになると伝えている。
報道によれば、計画がエクレストンの要求を満たすものだったことを本人も認めたという。
最近エクレストンは、ブラジルGPに関してこう述べている。「ブラジルは次のワールドカップと2016年のオリンピックの開催地だ。それもうなずける」
「私はずっとブラジルを信じてきた。1972年から(F1で)訪れているのだから」
またエクレストンは、「ブラジルでのF1の未来は、インテルラゴスが大幅に改善するかにかかっている」とも述べている。
「こうしたイベント(ワールドカップとオリンピック)は、サーキットにも目が向けられるまたとない機会となる」
「なぜ選手権のなかでも最悪のサーキットでレースしなければならないのかといったことを、もうチームから言われるわけにはいかない」と、エクレストンはサーキット改修の必要性を強調している。
インテルラゴスのピットとパドックエリアは、狭く老朽化しており、エクレストンは、その根本的な改善を求めている。
しかし、現在のパドックエリアの背後は切り立った斜面になっている。そのため主催者側は、ピットとスタート・フィニッシュラインを、3コーナーのクルヴァ・ド・ソルを抜けて、より開けているバックストレート側へ移す案を提案したという。